寡作ではあるが、安定した活動を続けられている印象のブルックリン発デュオが5作目を完成させた。前作に引き続き元チェアリフトのパトリック・ウィンバリーが共同プロデューサーを務め、初期から関わるデイヴ・フリッドマンもエンジニアとして参加。エレクトロ・ポップ色は後退したものの、聴き手をワンダーランドへと誘う虹色のサイケデリアはまったく褪せていない。仰々しさが最高なクリスティーヌ・アンド・ザ・クイーンズとのデュエット曲“Dancing In Babylon”、ダニエル・ロパティンがニューエイジ・サウンドをミックスした表題曲など新機軸もハマっており、効きの濃い一枚だ。