こんにちは。TOWER DOORSスタッフです。

最近は洋楽ファン、特にインディー・ファンの間でTame Impalaが話題になっていますよね。言わずもがな、Kevin Parkerのソロ・プロジェクトで、オーストラリアを代表するサイケデリック・ロック・アクトであるTame Impala。今年に入っていくつか新曲を発表していましたが、待望の新作『The Slow Rush』を2020年2月14日(金)にリリースするとアナウンスしました。楽しみ! つい先日、12月3日に発表された新曲“Posthumous Forgiveness”もクールな曲でしたので、未チェックの方はぜひ聴いてみてください。

今回、TOWER DOORSのメール・インタヴュー企画〈6つの質問〉(週一ペースで更新中!)でご紹介するのは、〈Tame Impalaのファンにもぜひおすすめしたい!〉と思った日本のバンドです。

また、これまでの〈6つの質問〉登場アーティストの楽曲をまとめた再生リストも↓にあります。普通の再生リストとはちがった切り口のものなので、よかったら視聴してみてください。

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さて。主役に登場してもらいましょう。今回は“Something”という楽曲をご提供いただいたPROCYONというバンドです。

PROCYONは、兵庫・神戸の3人組サイケ・ポップ・バンド。2017年に結成されたのち、2019年9月から現在の体制となったとのこと。

彼らの音楽は、クセになるメロディーや浮遊感ただようシンセサイザーの響き、ダイナミックなバンド・アンサンブルが特徴で、初期のTame Impalaを彷彿とさせます。ザラッとしたローファイな音像や、曲よってはガレージ・ロック的な勢いのある演奏を聴かせてくれるところも、すごく魅力的。

オーストラリアにはTame Impala以外にもPondや、〈フジロック〉にも出演したKing Gizzard & The Lizard Wizardなど、個性豊かなサイケ・バンドがたくさんいますよね。そういったバンドのファンにも響くと思いますし、イギリスで活躍する幾何学模様やGrimm GrimmといったMAGNIPHレーベルに所属する日本人アーティストのファンにも、ぜひおすすめしたいバンドです。

というわけで、そんなPROCYONが〈6つの質問〉に答えてくれました。では、どうぞ。

 

1. 出身地と音楽活動を始めたきっかけ(バンドであれば結成のいきさつ)について教えてください。

「2017年に神戸で結成して以来、宅録バンドとして自主制作音源をライブ会場や、一部レコードショップで販売していました。メンバー変更が何度かあり、ネットのメンバー募集サイトで好みの通じ合うメンバーが集まった結果、2019年9月に今の3人体制になりました」

2. 現在の音楽性に影響を与えたと思うアーティストや楽曲は?

「一番影響を受けたのはTame ImpalaとMGMTです。最近ではWashed OutToro y MoiCaribouMac DeMarco、Crumbですね」

3. 今回TOWER DOORSで紹介した曲はどんなふうに生まれた曲で、どんなことを表現していますか?

“Something”

「これから起こることが予想通りになることはそう多くはない中で、不安を抱えて疲れてしまうこともあると思いますが、流れに任せて気楽に構えるほうが良いというメッセージを込めてこの歌を作りました」

4. 交流のあるアーティストでいま注目しているのは?

「ライブ共演回数はまだ少ないですが、同じ兵庫のDaisy Jaineや、

大阪のAcidclankはとても注目しています。

地元神戸のライブハウスのヘラバラウンジで対バン経験のある、なまけものというバンドもとても好きです」

5. TOWER DOORSは新しい音楽との出会いを提供することをコンセプトとするメディアですが、あなたが最近出会った新しい音楽は?

「リヴァプールからChinatown Slalomと、ニューヨークからCrumb、

そしてノルウェーからJakob Ogawaが最近見つけた中ではかなり刺激を受けてます」

6. ライヴやリリースといった今後の活動や、やってみたいことなど、これからの展望について教えてください。

「これまで関西でのライブ活動だけでしたが、こんなバンドがいるんだってことをもっと多くの方に知ってもらうために、東京でのライブや、規模は問わず、フェス形式のイベントなどにもっと参加していきたいです。早速2020年から東京でのライブが決まりそうですので楽しみです。

将来的には国内外の大好きなバンドとの共演や、型にはまらない活動の在り方を目指して、アジア圏、欧米圏への進出も挑戦してみたいです」

 

影響を受けたアーティストとしてMGMTを挙げていたことには、〈なるほど!〉と思いました。彼らのサイケでローファイでポップな感じは、PROCYONの音楽と通じ合っています。

また、CrumbはMGMTと同じNY、ブルックリンのバンドですが、MGMTよりは世代が一つ下。デビュー・アルバム『Jinx』を2019年5月にリリースしたばかりの注目株で、たしかにこちらもPROCYONの音楽性と近いですね。Crumbが来日したら、ぜひ共演してほしいところ。

〈アジアや欧米にも進出したい〉と語っているように、彼らの音楽はドメスティックなムードを感じない世界標準のサウンドなので、どんどん海外に出て行ってほしいです。このTOWER DOORSという〈扉〉からPROCYONの“Something”を国外のリスナーにも聴いてもらえたら、スタッフとしては大満足。2020年は、東京でもライヴを予定しているようなので、逐一PROCYONのSNSをチェックです!


LIVE INFORMATION

HELLUVA LOUNGE presents​
2019年12月8日(日)神戸・Helluva Lounge
開場/開演:18:30/19:00
共演:みのようへいと明明後日/VALVA/pile of hex/PROCYON
前売り/当日:1,500円/1,800 円(いずれもドリンク代別)
http://helluva.jp/

HOLIDAY!RECORDS & Pangea presents Come Together vol.9~忘年会スペシャル~
2019年12月26日(木)大阪・心斎橋 Pangea
開場/開演:17:00/17:30
共演:アフターアワーズ/Set Free/The Jankie Jacks/Allancmo/PROCYON/Southward 
前売り/当日:500円/1,000 円(いずれもドリンク代別)
チケット(e +):https://eplus.jp/sf/detail/3157150001-P0030001

Polarize Japan tour 2020 Winter​
2020年1月8日(水)京都・nano
開場/開演:18:30/19:00
出演:Polarize(Australia)/NIBBLES/PROCYON/ODDLY
前売り/当日:1,500円/1,800 円(いずれもドリンク代別)
http://livehouse-nano.com/schedule_next.php