結成20周年とデビュー15周年を記念するメジャー9作目。先のEPにてガレージ・パンクに振り切れた余勢を駆ってのパンキッシュなアティテュードで、ドゥワップにサイケデリック・ソウル、リズム&ブルースなどを矢継ぎ早に展開。モータウン愛に溢れた“SUGAR PUFF”と前作から続く(モータウン時代の)アイズレー・ブラザーズのカヴァーは、彼らの身上でもあるポップネスを体現している。4人がロックンロール・バンドというアートフォームを通してずっと挑んできた、敬愛するルーツ音楽と現代との橋渡しをこれまでになくエキサイティングな形で実現させた、まさしくタイムレスな快作だ。