日本は殺人的な暑さだと聞いております。皆様しっかりと鰻など食べて暑さに立ち向かって下さいね。
あぁ早くに食べたい、鰻。
因にイギリスの鰻事情はというと、イールパイという伝統的かつ珍妙な食べ物がありますが、逆に体調壊しそうなので未だ食べるに至らず。今度挑戦してみようと思います、万全を期して。
前回のユウキのアメリカ・ツアーの記事を読み返してみて、ほんの2か月前だということに……驚愕。すでに自分の脳内フォルダでは最近の項目から除外され過去の項目へ移動されている始末。もちろん素晴らしい思い出なのですが、それ以降の、特に7月のスケジュールはめまぐるしいものがありました。
その性か、寄る年波によるものか、身体が悲鳴を上げはじめ、これを書く数時間前に整体へ行ってまいりました。
悲痛さを顔で表現するならばこんな感じですね。
さて、身体はもちろん気持ちも健やかなこの状態で一気に書いていこうと思います。
今回も書きたいことがたくさんあるのですが、すべて書く時間を共にするだけのお酒の用意を怠ってしまったので、特に印象に残った出来事をメインに紹介させてもらいます。悪しからず。
主な出来事としては、
★ブリティッシュ・シー・パワーのサポート(UK)
★フランス各地のフェスティヴァル、そしてTHE BAWDIESとのライヴ
★スロバキア、〈ポホダ・フェスティヴァル〉
★バービカン・センターに通う日々
その間をミーティングや、ところどころで撮影、他のプロジェクトでのライヴ等が隙間を埋めてゆく流れになります。
ではブリティッシュ・シー・パワーを皮切りに。
もう5年ほど前からわれわれを優しく見守ってくれている彼らですが、今回は久しぶりのUKツアー・サポート。ツアーの特色としては、彼らのファースト・アルバム『The Decline Of British Sea Power』(2003年)から全曲演奏するというファンにはたまらない趣向。毎回同じことを言っているかもしれないので恐縮ですが、改めて本当に素晴らしい人たちだと実感した今回のツアー。ブライトン、マンチェスター、そしてロンドンと3公演を共にしました。ロンドンはラウンド・ハウスというカルトのサポートでも演奏した場所で、しかもツアー最終日ということもあり、とても素晴らしい思い出に。
ですが、特筆すべきはそれをある意味凌駕したマンチェスターでのライヴ。この連載内でもよく登場する自分のフラットメイト、ジェイコブくんが起こした悲しい喜劇。
彼がもともと持っていた車はエンジンの問題があったため新しい車を購入。それがマンチェスターでのライヴの2日前。彼の陽気さもあり、終始楽しくマンチェスターまでドライヴ。そしてライヴも盛況に終わり、いざロンドンへ戻ろうと駐車した車に戻ってみると……。
これが意味するところは、明日の朝まで車輪止めは外せないということ……。どうやら、買って間もなかったので自動車税をまだ払えていなかったことによる拘束のようで。
その後の選択肢としては
1. 朝までどこかで呑んで時間を潰す
2. 近くのホテルを予約して泊まる
3. 朝まで車中泊or車中で呑む
4. ジェイコブを残し、恐らくまだあるであろう終電でメンバーは先に帰る
しかし朝までやっているバーも見つからず、ホテルも車中プランもあまり現実的ではない、そして終電もなくなっているという状況から、われわれの頭の中で上記の選択肢に瞬時にバツが付いていき、しばし呆然。
意を決してブリティッシュ・シー・パワーのメンバーに訊いてみようということになり状況を相談すると、彼らのホテルで朝まで休ませてくれると言ってくれるではありませんか。
なんという慈悲深さ。これを慈愛というのでしょう。
その後のロンドンでもショウでふたたび厚くお礼を言ったことは言うまでもありません。また違うかたちで何かこの恩を返したいものです。
その間で雑誌の撮影。
そしてフランスのフェスティヴァルへ。まずはボルドー近くの〈ガロロック・フェスティヴァル〉。6月末のイギリスというとまだ肌寒さも残る気温ですが、こちらは一転して30℃を超える夏日。こうなるとやはり
ビールの美味しさもひとしお。
そしてなぜかアーティスト・エリアに設置されているいたるテーブルすべてにプチトマトが。この地方の名産だということです。スナック感覚で摘んでました。
フランスのフェスティヴァルに共通して言えること、それはご飯のクォリティーの高さ。フランス人はよく自分の国の料理を自慢しますが、食に対する意識がとても高いのだと感じます。見習いましょう、イギリス。
この日は鴨肉のロースト、そしてワインとチーズ。自分はチーズに目がなく、この先の各フェスティヴァルでも毎回出てくるいろいろな種類のチーズに心躍らせていました。
美味しい食事とお酒、待機中のメンバー対抗卓球大会、温かい気候と終始穏やかなムードで展開したこの日も、後半になって若干趣が変わってきます。今回のフランスにおいて、ほとんどのフェスティヴァルでの現地マネージャー的役割を果たしてくれたフィピッペ氏が猛威を振るいます。彼の知っている日本語〈KANPAI!〉という掛け声と共に何故かイエーガーマイスターのショットの嵐。言うまでもなく、泥酔。
一旦イギリスへ戻り、ふたたびフランスのライヴ3連続。ノルマンディー地方のフェスティヴァル〈ボールガール〉。ノルマンディーと聞くとやはり期待してしまうのが、カマンベール・チーズ。
ここではスティングやレニー・クラヴィッツといった大御所も出ていてたので観てみたかったのですが、残念ながら日付が合わず。でも同日は日本でサポートしたアルト・Jやサイプレス・ヒルなんかも出ていたり。
翌日はスイス国境近くのベルフォール〈ユーロックヌーエ・フェスティヴァル〉。ここでは〈SUMMER SONIC〉のプロモーターでもあるクリエイティブマンが提携したステージでの演奏。関係者の方々との談笑や、タイゲンの高校時代の先輩でもあるTHE BAWDIES、そしてSeihoくんとステージを共にできたりと素敵な時間を過ごせました。
凄まじい暑さのなか、変わらずスーツで汗だくになりながらも演奏するTHE BAWDIESをステージ袖から観ていて、流石、と身の引き締まる思い。
そしてメイン・ステージのメジャー・レイザー終演後という少しやりづらそうなタイミングで始まったSeihoくんも、さまざまな音像が入り組んだ律動の絵巻物を観ているようなライヴでカッコ良かったです。
さらに間髪入れず、翌日はパリでTHE BAWDIESとのライヴ。ラ・ブール・ノワールというライヴハウスで、終演後は彼らの物販テーブルに長い列が出来ていました。
ライヴ終了後はサヴェージズのジェニーとプロデューサーのジョニー・ホルスタイルが遊びに来てくれていたので、一緒に呑みに行くことに。そのパブで、彼らが現地の人と思われる人と話していると思ったら、なんとダフト・パンクのギ=マニュエル氏でした。何とも狭い世界。顔がわからないので……現実感はありませんでしたが。
これおもしろいですね。
ふたたびロンドンへ戻って、カムデンのアンダーワールドでTHE BAWDIESとのライヴ。いざ家の前から出発しようとしたところ、いきなり何者かがヴァンに駆け寄ってきて、パシャ……。
その主は例のジェイコブくん。パパラッチ同然に現れ、写真を撮って去って行きました。
ライヴ終了後はわれわれもよく行くストーク・ニューイントンのマスカラ・バーにてみんなで打ち上げ。また日本、もしくはどこかで共演しようなんて話を肴に、呑む。
続いて未だ訪れたことのなかった未開の地、スロバキア〈ポホダ・フェスティヴァル〉へ。スロバキア人の友人いわく、国内で一番大きなフェスということですが、その説明通りラインナップは豪華。ビョークや、〈SUMMER SONIC〉夜の部の〈HOSTESS CLUB ALL-NIGHTER〉でも一緒のFFS、ココロージー、アメリカなどで何度もステージを共にするファット・ホワイト・ファミリー、そしてなんとアインシュテュルツェンデ・ノイバウテンなんかも。日本からはtricotも来ていて、嬉しい出会いでした。
しかしながら最近の真夏な陽気にすっかり慣れていたわれわれは、思わぬ洗礼を受けることに。
演奏時の気温7℃。極寒。
17℃ではありません、7℃です。息も白いです。すっかり暑いものだと思っていたもので、薄手の上着とTシャツくらいしか持ってきていない自分たちはひたすら重ね着という対応策しかなく……。
そこに救世主、FFSのアレックスが現れます。事情を話したわれわれに彼が持ってきてくれたもの、それはウイスキー。やはり寒さを凌ぐにはこれが一番ですね。ありがとう、アレックス。
翌日は束の間のスロバキア観光。少し高台に登ってみると街を一望でき、とても良い景色でした。
その足でちょっとご飯でも、と寄ったレストランに見覚えのある人が……と思ったらビョークでした。終始関係者と楽しそうに談笑する彼女たちの横で、われわれは昼からビール。そしてもう慣れましたが、店員さんにさらっとスティーヴ・アオキに間違われ……因にスロバキアでは合計3スティーヴ、入りました。
ふたたびフランスへ。スイス国境近くのエクス・レ・バンという地の〈ミュジラック・フェスティヴァル〉。この日はミューズをメインするラインナップが組まれていたようなのですが、思わぬ恩恵を受けることに。彼らのステージが真隣だったため、それを観ようとする人たちが殺到し(もちろんわれわれのライヴのために集まってくれている人もたくさんおりました、よ)、その数ゆうに2万人超えだったようです。期せずしてBO NINGEN史上最高の動員(?)数。横は湖、周りはアルプスの山々に囲まれた最高のステージでした。
そして日も落ちてくると、フィピッペによる安定の〈KANPAI!〉。最初はイエーガーでしたが、楽屋に置かれた謎の小瓶に手を伸ばします。〈シャルトリューズ〉というかなり歴史のある伝統的なお酒らしく、アブサンっぽい味で、なんとアルコール度数は55%!
彼はその一気呑みを挑んできたわけです。売られたケンカは……ということで受けてはみたものの、一口で叫びを上げたくなるレヴェル。悪い意味で中島らもの〈今夜すべてのバーで〉を思い出しました。
完敗。
彼は真っ赤な顔をしながらも飲み干していました。やはり慣れ親しんだ土地のもの、免疫のあるものには耐性がつきやすいのでしょうか。それにしても55%って……。
次の朝ホテルを出る前に、物々しく警察が僕らに近づいてきます、が……。
〈サインをしてほしい〉とのことで、ついでに記念撮影。
さて、ここで今回のフランス・ツアーのドライヴァー兼ツアー・マネジャーを務めてくれたキコを紹介しておきます。〈ドクター・キコ・ツアーズ〉という会社を立ち上げており、フレイミング・リップスやモグワイ、ファクトリー・フロアなど名立たるミュージシャンと共に仕事をしてきた彼ですが、イタリア人特有のおもしろさがあります。
おちゃめな陽気さ(写真参照)
車内の選曲がおもしろい(e.g. スキャットマン・ジョン)
コーヒー好き(ヴァンにエスプレッソ・マシーン完備)
女性への優しさ(道に迷った女性の乗った車をヴァンで誘導)
言葉の荒さ(何か問題があるとすぐにFワードが口をつく)
といった要素が、多くのバンドが彼と一緒に仕事をしたがる理由になっていると思います。ヨーロッパでツアーを組まれる予定の方はぜひ相談してみてください。
さて最後に、7月20日から1週間に渡るバービカン・センターというアート・センターでの日々。アーティストのダグ・エイトキンのキュレーションによる〈Station To Station〉という30日間に渡るイヴェントの一環として、われわれはこの施設で1日を過ごしていたわけです。もうここで寝泊まりしたほうが楽、というほどに通い詰めました。
さまざまなアーティストが関わるこの催し。ミュージシャンではBOREDOMS、テリー・ライリー、スーサイド、サヴェージズと素敵なラインナップ。BOREDOMSは88人の〈シンバリスト〉たちと共に演奏する趣向。観に行った友人は皆、口々に素晴らしかったと絶賛でした。実は自分もそのライヴをプロデュースしている方からオファーを受けたのですが、残念ながらフランスでのステージと被ってしまい、参加できず。次回の参加を夢見て。
テリー・ライリー。
重鎮ミニマリストもなんと今年で80歳。後述する公開リハーサル・スペースで新曲を作り、後日メイン・ホールで少年聖歌隊と共に演奏するという趣向。ピアノ演奏あり、コルグのシンセサイザー〈トリトン〉での演奏ありと魅力的な内容なので、これは観に行きたいと思い、勇み足でチケット購入。が、しかし……同日にオックスフォードの〈トラック・フェスティヴァル〉に出演することが発覚。いや、ただ忘れていただけなんですけど。この時ばかりはシラを切って観に行くか、影武者を立てて見に行くかと本気で思案しました。
これはバービカンのウェブサイトからの紹介動画
そんなすれ違いはありましたが、話はついに結実します。
スーサイドとの共演!
実際は直接的にステージで絡んだわけではないのですが、そのオープニングと中盤の2回、ステージに立つことができました。しかもBO NINGENとしては初のクワイアとしての参加。つまりは楽器を持たずに声のみでの出演です。それを指揮したのが、即興演奏によるヴォーカライゼーションの重鎮、フィル・ミントン氏。参加者はわれわれとサヴァージズのジェニー&アイシェ、そして自分が昔から好きでよく行っていた〈The Klinker〉や〈Boat-Ting〉という即興音楽や実験音楽、ノイズ・ミュージックなどを根幹にしたイヴェントに出演されているアヴァンギャルドな方々。
動画でお見せできないのですが、大体こういうイメージの声で編成されたクワイアでした。
スーサイドはというと、彼らも素晴らしく、ヴォーカルのアラン・ヴェガ氏に至っては77歳という高齢で歩くのもやっとという状況ながら、しっかりそのパンクな精神を体現。歴史の一部に自分たちも触れているんだと思うと、とても感慨深いものがありました。後半には元ブラッグ・フラッグのヘンリー・ロリンズやプライマル・スクリームのボビー・ギレスピー、サヴェージズのジェニーもヴォーカルで参加。そしてステージ後ろに鎮座するのはムーグ・アナログシンセサイザーの大きな壁。最後はクラシック・ミュージックなどが演奏されるコンサート・ホールがダンスホールと化し、若者たちが踊り狂っておりました。
若かりし日のスーサイド
そして7月20日から3日間、レジデンシーでギャラリー・スペース横にあるスタジオでの公開リハーサル。その部屋には上記のムーグの城が鎮座していて、直接触れながら演奏ができるというまたとないチャンス。
下の部分はムーガー・フーガーというムーグから出たペダル6機のユニットが計4つ。初日から時間を忘れてその城に向き合っていました。ガラス越しに見学できるようになっていて動物園感がすごいのですが、みんな後ろを向いて腕以外微動だにしなかったので、観にきた人はあまりおもしろくなかったかもしれません。
そして初日はその後ギャラリー・スペースでのライヴ・パフォーマンス。大きな空間の壁4面がプロジェクションされている状態なので、映像に包まれているようでとても素敵でした。
2部に別れた演目で、前半はインプロ・セット。映像は前にも紹介した友人のフリッツ・ストルバーグとニッサ・ニシカワによるジャージー島で撮られたフィルムを使ったライブ・パフォーマンス。自分もそのフィルムに出演していて、たまに登場する自分の顔が他人の顔のようで、不思議な体験でした。
そして後半のセット前のインターヴァルでは、イギリスで活動するノリコ・オカクによるアニメーション作品を主とした映像パフォーマンス。自分はドラム・サンプラーで音を付ける役割で、音を感知することにより映像も変化するという趣向。まるで胎内にいるようで、ノスタルジックで綺麗でした。
後半はわれわれの曲を演奏する普段のライヴに近いセット。映像はスーサイドのライヴでも映像を担当していたオースティン・メレディス。特に注文をしたわけではないのですが、自分たちの曲ともよく絡んでいて、映像からこちらも気持ちが昂ぶってくる感じ。素晴らしいものでした。
そして翌日、翌々日と朝からエキシビジョンが終わるまで、ムーグと向き合いながら過ごしました。ムーグの技術士としてフィンという青年がいてくれたので、彼に相談しながら音を詰めていきます。彼はスーサイドの時も例のムーグの城を操っていた影の立役者。もはや途中からは彼と一緒にセッションしながら、まるで大きなおもちゃをいじるように(もはや難解すぎて訳がわからないので)音を作っていく行程に没頭していました。
最終日はレコーディング。エンジニアの方がその場でレコーディングしたセッション音源をすぐにエディットして、一つの曲にしてくれました。神業。因にこの音源はそのまま同会場内にあるヴァイナル・ファクトリーというスペースでレコードにプレスされ、ジャケットも別のスペースで制作されるという、バービカン内ですべての行程が完結する仕組み。素晴らしいですよね。
これで終わりかと思いきや、もう一つ。〈Station To Station〉最終日に行われるプライヴェート・パーティーでの演奏の緊急オファー。ダグ・エイトキンを含むバービカン関係者の方々、われわれの友人、サーストン・ムーアやスー・ウェブスターといった人たちが観てくれていたようです。
というわけで、ほぼ1週間に渡ってバービカンでライヴを3回、公開練習3日、レコーディング1回をこなす濃密な日々。
長くなってしまいましたが、これがこの約2か月間に起こったBO NINGENの出来事。新曲作りもゆっくりではありますが着実に進んでおります。そして間もなく8月15日には前述した〈SUMMER SONIC〉でお目にかかれることを願って。
PROFILE/BO NINGEN
Taigen Kawabe(ヴォーカル/ベース)、Kohhei Matsuda(ギター)、Yuki Tsujii(ギター)、Akihide Monna(ドラムス)から成る4人組。2006年、ロンドンのアートスクールに通っていたメンバーによって結成。2009年にアナログ/配信で発表した 『Koroshitai Kimochi EP』が現地で話題となり、UKツアーのみならず、日本盤の発表後は日本でのツアーも成功させる。2011年にミニ・アルバム『Henkan EP』、2枚目のフル・アルバム『Line The Wall』をリリース。〈フジロック〉やオーストラリアの〈Big Day Out〉、USの〈SXSW〉〈コーチェラ〉といった各国の大型フェスへ出演し、ますます注目を集めるなか、2014年に最新作『III』をドロップ。さらに、37分に及ぶ大曲となる盟友サヴェージズとの共作シングル“Words To The Blind”(Stolen/Pop Noir)をリリースしている。8月15日(土)の〈SUMMER SONIC 2015〉内で深夜に行われる〈HOSTESS CLUB ALL-NIGHTER〉に出演! さらにTaigenのソロ・ライヴが各地で予定されているようなので、詳しくは彼のTwitterをチェックしよう。そのほか最新情報はこちらへ!