2024年も折り返し目前。夏に向け、音楽フェスなどがますます盛り上がりを見せていくこの時期に、ぜひとも足を運んでほしい特別なライブがある。

本稿では、2024年6月にビルボードライブで行われる公演より、沖縄出身のアーティスト達が繰り広げる趣向を凝らしたライブをピックアップ。フェスや通常の音楽ライブとは違う、ビルボードライブでしか目撃できないステージは必見だ。

 

CHICO CARLITOと柊人、いま最も熱いタッグによるプレミアムライブ

沖縄は那覇出身のラッパー・CHICO CARLITO、そして沖縄を拠点に活動中のラッパー/シンガー・柊人によるプレミアムライブが、6月16日(日)にビルボードライブ横浜、6月28日(金)にビルボードライブ大阪にて開催される。

同公演は、日本のヒップホップ~R&Bアーティストを中心としたラインナップで独自のカラーを打ち出し、会場となる大阪城野外音楽堂の開放的な立地も魅力的な都市型イベント〈Grooving jam〉のスピンオフイベントとして行われる。単なるツーマンではなく、+αな要素が加わることで2人がどのような立ち振る舞いを見せるのか、要注目だ。

説明不要な気もするが、CHICO CARLITOと柊人という並びはいま最もホットな組み合わせのひとつだ。2023年6月にリリースされたCHICO CARLITOのアルバム『Grandma’s Wish』(最新作にして傑作!)に収録された“Let Go feat. 柊人”がSNSなどを通じてスマッシュヒット。アルバム自体、CHICO CARLITOが東京へ移住して新たな環境に身を置き制作されたことから、作品のいたるところに東京での生活、地元・沖縄への愛、そして亡き祖母への想いが綴られている。

“Let Go”は、そんなドキュメンタリーなアルバムの中でも特に共感性の高い1曲であり、CHICO CARLITOの力強いラップと柊人のやわらかい歌唱がリスナーを奮い立たせる。その模様を可視化したTHE FIRST TAKEでの2人のパフォーマンスは、ビルボードライブに到着する直前にもう一度チェックしてほしい名演だ。

このTHE FIRST TAKEでの冒頭で交わされる短いやりとりにもあるように、2年前は漁師、1年前は天ぷら屋でバイトしていた柊人もまた、今回のステージに特別な想いを持って臨むはずだ。

2021年に発表した“好きなこと”のヒットを機に、全国区で広く知られる存在となった柊人。ヒップホップやブラックミュージックをルーツに、温もりを纏った自然体のボーカル、日常を生き抜く人たちの心情を切り取るリリックで多くのリスナーの背中を押し続けている。

近年の柊人は、2023年にRed Bullがキュレートするマイクリレー企画〈Red Bull RASEN〉に参加したほか、今年1月には新EP『忘れないで』をリリースするなどハイペースで活動中。今年初めに公開されたスペースシャワーTVとJBLのコラボ企画に出演した際には、“好きなこと”などに加え、CHICO CARLITOを招き“Let Go”も披露していた。柊人にとって思い入れのある会場、東京・渋谷の不眠遊戯ライオンで収録されたこのパフォーマンスは、今回のビルボードライブ公演の予習としても最適だ。

なお、今回のプレミアムライブは2人にとって初となるフルバンド編成にて行われる。彼らの楽曲がバンドアレンジされ、生演奏とともに届けられることを想像するだけでも興奮必至だ。すでに阿吽の呼吸にまで磨き上げられているであろうCHICO CARLITOと柊人によるステージは、今年の上半期を締めくくる名ライブとなるに違いない。

 

藤井 風までも魅了するYo-Seaがフルバンドを率いて登場

2018年頃から早耳な音楽リスナーを中心に注目されていた沖縄・北谷出身のシンガーソングライター、Yo-Sea。2023年にリリースした初のフルアルバム『Sea of Love』(明日5月24日にはアナログ盤がリリース)でも話題を集めた彼が、6月21日(金)にビルボードライブ大阪、6月23日(日)にビルボードライブ東京のステージに登場する。

デビュー曲“I think she is”をリリースした2018年時点で、その美声はすでに完成されていた。万人がその身を揺らしたくなるレイドバック、そして倍音を含んだ美しい歌声は、近年ではケンドリック・ラマ―“LOVE”の客演で注目を集めたザカーリ、そして沖縄を代表するアーティストの1人、三浦大知あたりを連想させる。

2018年末にはシングル『LOOK AT ME NOW』をタワーレコード限定でCDリリース。Chaki Zuluプロデュースの表題曲ではメロウなハウスビートを巧みに乗りこなし、シンガーとしての新たな一面を開花させた。

翌年には宇多田ヒカル“Too Proud”のリミックスに参加。ボーカルエフェクトを多用した同曲では、宇多田が描いたリリックに奥行きを与え、クリエイターとしてしっかりと肩を並べていた。

その後、〈宇多田ヒカルの楽曲にリミックスで参加〉という肩書きを早々と更新するかのように、Yo-Seaの存在は瞬く間に日本の音楽シーンに浸透していく。客演を含め、これまでにコラボレーションしてきたアーティストの一部をざっと羅列しても、3House、VaVa、OZworld、HIYADAM、Kalassy Nikoff(AK-69の別名義)、SONPUB、STUTSなどまさに引く手数多。各コラボで見せる表情を切り替えながらも、耳に残るスウィートな歌声は決してブレないのである。

今年3月には藤井 風のtiny desk concerts JAPANのパフォーマンスにも参加したことで大きな注目を集めたYo-Seaだが、先日には2年連続となる〈POP YOURS〉への出演を果たし、今年8月には〈SUMMER SONIC 2024〉のステージも控えている。

今回の東阪を巡るビルボードライブツアーはフルバンドを率いた形で行われる。バンドから生まれる極上のグルーヴとYo-Seaのボーカルがどのような化学反応を生むのか。その答えは、現地に足を運んだ人だけが知ることができる。

 


LIVE INFORMATION
CHICO CARLITO × 柊人 Billboard Premium Live
supported by Grooving jam

2024年6月16日(日)ビルボードライブ横浜
1stステージ
開場/開演:15:00/16:00
2ndステージ
開場/開演:18:00/19:00
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=14945&shop=4

2024年6月28日(金)ビルボードライブ大阪
1stステージ
開場/開演:17:00/18:00
2ndステージ
開場/開演:20:00/21:00
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=14974&shop=2

サービスエリア/カジュアルエリア(1ドリンク付):6,700円/6,700円

※本公演はClub BBL会員、および一般販売をWEB受付のみ実施いたします
※法人会員は電話にてご予約承ります

■メンバー
CHICO CARLITO(ラップ/ボーカル)
柊人(ラップ/ボーカル)
Mari Ishida(キーボード)
Masa Kohama(ギター)
Kenshi Takimoto(ベース)
Masato Mori(ドラムス)
DJ DAISHIZEN(マニピュレーター)

 

Yo-Sea Billboard Live Tour 2024
2024年6月21日(金)ビルボードライブ大阪
1stステージ
開場/開演:17:00/18:00
2ndステージ
開場/開演:20:00/21:00
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=14881&shop=2

2024年6月23日(日)ビルボードライブ東京 ※SOLD OUT
1stステージ
開場/開演:16:00/17:00
2ndステージ
開場/開演:19:00/20:00
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=14882&shop=1

サービスエリア/カジュアルエリア(1ドリンク付):6,500円/6,500円

※本公演はClub BBL会員、および一般販売をWEB受付のみ実施いたします
※法人会員は電話にてご予約承ります