メンバー個々のリリースが依然続くKANDYTOWNから次なるソロ・デビューを果たしたのはGottz。KMとLil'Yukichiのプロデュースを中心に据えたこのファースト・アルバムの作風は、サンプリング・ベースのソウルフルなトラックの印象が強いクルー本隊とはカラーを異にする。Hideyoshi(Tokyo Young Vision)の突き抜けた歌唱が曲を開け放つ“Move!”や、MUDも交えてRyugo Ishida(ゆるふわギャング)との意外な共演が実現した“The Lights”も然り。メロディアスなスタイルが一般化した昨今にあって、歌になりきらない彼のラップはいわば不器用な個性として形になっている。Yo-Sea & Neetzとの軽快なトラック“Neo Stop”も、ハーモニーの間を縫うその姿が際立つ出来だ。YOUNG MASONの曲も収録。