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tokyo honey trap
B.I.J.の核を成すデカダンなデュオ

tokyo honey trap 『da da da (don’t tune a blind eye)』 B.I.J.Records.(2024)

 B.I.J.の首謀者であるtetsu nclarenとジェンダーレスのヴォーカリスト、蜜 nclarenによるtokyo honey trap。2022年のファースト・アルバム『demo tape』にノクテのカイテン、プッシーリカーのアリ・ブラックらレーベル・メイトを参加させ、今年4月には3バンドによるライヴを開催と、彼らの存在が多国籍なB.I.J.軍団をまとめていると言っても過言ではない。ニューEPで鳴らされるのは、グラム・ロックの猥雑さ、オリジナル・パンクの焦燥感、ニューウェイヴのサイバーな感覚を融合させたロックンロール。退廃的ながらもポリティカルな視点を貫いた歌詞には、表現への真摯さが滲む。 *田中亮太

 

PUSSYLIQUOR
ブライトンから登場したライオット・ガール

PUSSYLIQUOR 『Not Rocket Science』 B.I.J. Records.(2024)

 イギリスの港町ブライトン出身の4人組、プッシーリカー。キャリアは短くないようで、筆者の確認できた限りでは2016年時点でライヴを行っている。カリスマティックなヴォーカリスト、アリ・ブラック率いる彼女たちは、ビキニ・キルやL7といった〈ライオット・ガール〉からの影響を公言しており、ゴリッとしたハードコア・パンクに乗せて、不平等な社会のなかで女性が感じる苦しみや権利向上への闘争をシャウト。そうしたアティチュードから、地元では後続たちからのリスペクトが止まないようだ。約6年ぶりのリリースとなる本EPは、以前の音源よりもローファイさやジャンクな質感は抑え目で、ノイジーながらも粒の立った音作りが印象的。パンク・シーンのなかで、存在感をさらに高めていくことは間違いないだろう。 *田中亮太

 

NÖCTÆ
イタリアに轟くインダストリアル・メタル

NÖCTÆ 『A Purpose Of Time』 B.I.J.Records.(2024)

 ビヨンド・ザ・フォールンのカイテン(ヴォーカル)、シャイニー・ブラック・アンセムのダニエル・ドープ(ベース)というイタリアのカルトなロック・シーンで支持を集めてきた2人を中心に結成されたノクテ。2023年に初作『Shockolate』を発表した彼らは、みずからを〈ナイン・インチ・ネイルズ、モトリー・クルー、プロディジーの息子〉と語っており、その言葉通りグラマラスなロックとインダストリアル・メタルを融合させた妖しい重低音を豪快に鳴らしている! 今回のEPには、高音のシャウト&デス声を自在に行き来するヴォーカルと、縦横無尽なドラムが闇夜を切り裂くように闊歩する“Timeless”など4曲を収録。メロディーにはフックが多く、  ラウドネスとキャッチーさのバランスも含めて完成度が高い。 *田中亮太