タワーレコード渋谷店1Fの展開

aikoが16作目のアルバム『残心残暑』をリリースした。2024年は、ツアー〈Love Like Pop vol.24〉を終えたかと思えば、劇場版「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」の主題歌“相思相愛”でファン層を拡大、またフリーライブ〈Love Like Aloha〉の6年ぶりの開催とツアー〈Love Like Rock vol.10〉の実施も発表、さらにaikoに密着した「情熱大陸」の放送も決定するなど、いつも以上にハードワーキンな〈aikoの年〉になっている。

今回は新作のリリースを記念して、aikoジャンキーのタワーレコードスタッフへ〈aikoと私〉をテーマにコメントを募った。13名によるそれぞれの〈aikoと私〉を楽しんでほしい。 *Mikiki編集部

※写真は、本日8月28日時点のタワーレコード渋谷店の店頭展開を撮ったものですが、展開は変更される可能性もございますので、ご了承ください

aiko 『残心残暑』 ポニーキャニオン(2024)

 

橋岡実由(渋谷店)

どんな時もaikoがわたしの原動力です。

母が持っていたCDや録音したMDで音楽を聴くことが楽しみだった小学生の頃『暁のラブレター』に出逢い、その世界観に衝撃を受けました。

遡って他のアルバムも聴いてみると“ボーイフレンド”や“桜の時”“あなたと握手”など聴き覚えのある曲がたくさん!

ときめきが詰まったaikoの音楽世界に一瞬で惹き込まれてしまいました。

中学校の朝読書の時間には「aiko bon」を読み、授業中はいつもノートの隅っこにaikoの好きな歌詞を書いては眺め、1人で勝手に歌詞の考察をしていました……(勉強しろ!笑)。

影響を受けたのはaikoの音楽だけでなく、ファッションセンスや気さくな人柄、手を伸ばしても届かない唯一無二の可愛さ、優しさ、全部が大好きで憧れの存在です。

人との繋がりの大切さや、何事も全力で楽しむ姿勢もaikoから学びました。

aikoの聖地を作りたい!とタワーレコードで働き始め、何も出来なかったわたしが好きと憧れの気持ちだけでここまで仕事を続けられたことだって、どんな時もaikoが変わらずにそばで歌い続けてくれていたからだと思います。

大好きなaikoと一緒に、わたしはこれからもタワーレコード渋谷店でaikoの素敵な作品を大切に楽しく宣伝していきたい、ほんのちょっとでも展開に輝きをプラスできるようなポップを作って発信していきたい。

CDショップという場所を通じて、aikoさんやお店に来て下さったジャン花ちゃん(aikoファンの名称です!)のみなさまの心に残るような想い出が作れたらうれしいな……と、贅沢すぎる目標を掲げて毎日を過ごしています。時代がどんな風に変わっても、わたしのレコメンドは永遠にaikoなので!♡

 

福岡颯太(京都店)

母はリビングでよくCDを流しており、私は母がCDでかける好きな音楽と共に幼少期を過ごした。aikoと同郷出身である母が流すCDの中で殊に記憶に残っているのはどちらもaikoのアルバムで、『時のシルエット』と『泡のような愛だった』の2枚であった。

そのため、大切な思い出のいくつかはaikoの楽曲と結びついている。今でも『泡のような愛だった』収録曲を聴くたびに小学生時代のクリスマスを思い出す(母と聴きながら開けたプレゼントのカードBOXから欲しかったレアカードが出なかったことに酷くショックを受けたからかもしれないが……)。

同年代のaikoジャンキーと話をしていても、母親がきっかけでaikoジャンキーになっていることが多い。2003年に生まれた私の場合、aikoのキャリアでいう5年目、アルバムでいうと『秋 そばにいるよ』と『暁のラブレター』の間に生まれたことになり、改めてそのキャリアの長さ、いつまでも色褪せない魅力に驚かされる。

幅広い世代からの人気を得ると〈遠い存在になってしまった〉と感じるアーティストも多い中で、aikoは26年の輝かしいキャリアを通じて常に私たちの生活のそばにいてくれる。そんな彼女から元気を分けてもらいに、8月30日は私を含む多くのジャンキーがサザンビーチちがさきまで足を運ぶのである。

 

タワーレコード渋谷店3Fの展開

今永知沙(名古屋近鉄パッセ店)

赤いカーテンが降りて音楽が鳴って、フリフリの衣装のaikoが踊り出すと、人生で一番楽しい時間が始まる。〈あの曲が流れやしないか〉とそわそわしながらライブに参戦しているときの高揚感は、人生で一番素晴らしい感情なのかもしれません。

私は『暁のラブレター』と同じ年に生まれ、『湿った夏の始まり』がリリースされた頃にaikoの音楽が大好きになり、毎日何時間も彼女の曲を聴くようになっていました。

最近好きなアルバムは、『泡のような愛だった』『どうしたって伝えられないから』です。この2つのアルバムの多くは失恋の詩ですが、聴いているとヒリヒリと胸が痛むような感覚がして、場合によっては辛すぎて聴くのを途中で辞めてしまうくらい、悲痛な心の叫びに共感してしまいます。

『残心残暑』でついに16枚目のアルバム、膨大な楽曲数になりつつありますが、新曲が出るたびに毎回違う顔を見せるaikoさん。これだけリリースを重ねているのに、〈今頃喉元過ぎた所 右に曲がって広場のベンチでさ/休んでアイスでも舐めてるんだね〉(“遊園地”より)、〈心臓は5個あったらいいな〉(“ハニーメモリー”より)などの必殺フレーズをバンバン書いてしまう彼女は、凄いを超えて最早恐ろしいです。新曲を聴くたびに毎回驚かされるのが楽しい。

特に“果てしない二人”のカップリング曲“号泣中”を初めて聴いたときは衝撃的すぎて、何回も繰り返し聴いて歌詞を文字起こしして、SNSで同じ感動を味わっている人を見て興奮して……気づいたら3時間くらい経っていました(笑)。“指先”“木星”“友達になりたい”“ばいばーーい”も1曲だけリピートで夜通し聴いた憶えがあります。

いろんな曲があるからこそ、春夏秋冬、いつだって、誰にだってaikoは愛されている。aikoを好きだということだけで、人生のモチベーションが上がる。新しいお知らせがある度に悲鳴を上げてはしゃぐ……。年月が経っても、そんな私で居たいです。

 

内藤樹莉亜(渋谷店)
たったひとりの大切な人

〈イヤフォンから 聞こえて来たのは/昔あなたが教えてくれた曲〉

私はaikoがデビューした、1998年7月に生まれました。

そんな私の母はaikoが大好きで、物心ついた時から私の周りにはaikoの詩があって、幼稚園の頃の18番は“ボーイフレンド”とB’zの“ultra soul”でした。

中でも『夏服』のアルバムが大好きで、毎日乗っていた母の車では『夏服』以外流すのを許さない、そんな子供でした(そしてこのCDは車が壊れた時に取り出せなくなり、頑張って取り出したら、ボーナストラックが飛んでしまいました……“夏服”……泣)。

中学・高校の頃は部活内で『まとめI』『まとめII』や『時のシルエット』をみんなで交換して聴いたり、『May Dream』の特典CD『深夜2時「寒いね」って彼とスーパー行ったじゃん。』がお気に入りすぎてそれしか聴かない時期があったり、他のアーティストの曲を聴くことはあってもaikoだけは変わらずずっと聴いてきました。

母が教えてくれたおかげで、私にとってaikoの存在はかけがえないものになりました。

それはアーティストとしてはもちろんですが、人としても。

どんな時も可愛くて、オシャレで、優しくて、ときめきを大切にしていて……。

aikoみたいにいつかなれたらいいなって思うけれど、きっとこんな腐った私はなれないどころか、aikoに嫌われちゃうんだろうな……なんていつも考えています(愛重めジャン花!)。

そんな私にとって一番好きな曲は“飛行機”です。

大切なことに気付くのがいつも遅くて後悔ばかりの毎日にaikoが寄り添ってくれる気がして、聴く度に強く生きようって思えます。

今渋谷店で働いているのもaikoが大好きで、お店に通い詰めた結果、橋岡さんのaiko愛が詰まったこのお店で働きたいと思ったことがきっかけでした。

今の所属はJ-POPのフロアではないですが、私の仕事がこのお店の力に少しでもなって、永遠にaikoのCDを置き続けられる未来に繋がったらいいなと思って働いています。

これからもそんな未来に1歩でも力になれるように頑張ります!

最後に……私にとってaikoは
〈どこに行こうと忘れられない たったひとりの大切な人〉
です!

これからもaikoのことがずっとだいすきです♡

 

タワーレコード渋谷店3Fの展開。aikoへのメッセージを書いて貼るスペースも

石黒大貴(渋谷店)

初めて組んだバンドがaikoのコピーバンドでした。

いい曲、色んな意味で胸に刺さる歌詞が最高なシンガーソングライター。としてずっと聴いていましたが、実際に演奏する側に回ってみて……めっちゃロックやん!と当時関西に住んでいて関西弁にかぶれていたボクは心の中で叫んだのでした。

バンドで演奏するのがめちゃくちゃ楽しい。きっとaikoもそう考えて作って、歌ってるんだと思います。だからあんなにいつも楽しそうに音楽して、みんなに元気を与えてくれているんだなーって実感します。

“愛の病”“桜の時”“飛行機”“be master of life”“アスパラ”“帽子と水着と水平線”……。どの曲も難しくて練習はしんどかったけど、バンドで合わせた時の快感は無限大! またバンドしたいなーってaikoの曲を聴くたびにウズウズします。

aikoの曲を聴くときは各楽器に集中して聴くともっと楽しめるよ! まだやったことない人はやってみて!!

 

松元かれん(TOWER VINYL SHIBUYA)

aikoはいつも一対一の関係でいてくれる。ライブではお客さん対aikoなのはもちろんだけど、それだけじゃないのが彼女のすごいところ。現場にいるPAさんや照明さんなどライブを作り上げるスタッフの方、そして会場の警備のお兄さんまでそこにいる全ての人が参加型のライブなんです。一人ひとりとたくさんアイコンタクトを取り、たくさん会話もして、みんなに一対一で接してくれる。席が遠くても大丈夫、aikoは必ず見つけてくれるから。

そんな信頼関係があるからこそ、aikoの歌詞はどんな人が聴いても自分なりの解釈ができるんだと思う。この歌詞のこの言葉は何を指しているんだろう? これって、こういうことだよね? そうやって各々が考察しながら私たちはaikoの紡ぐ言葉に感動し、共感して、時には涙しながら大人になった。

心の拠り所、といったら大袈裟かもしれないけれど、ここぞと言う時にいつも優しく寄り添ってくれる存在。これからも少し元気になりたいときからたくさん泣きたいとき、もちろんなんでもないときも、10年先もそのまた先も、様々な状況で勝手に考察しながらaikoの歌を聴くし、ライブにも行くね。

なんだかaikoに宛てた手紙みたいになっちゃったけど、まあいいか。だっていつだってaikoと私は一対一の関係だから。

 

かめ(横浜ビブレ店)

「それってaiko?」

しまった。何をのんきに口笛を吹いていたのだろう。喧嘩中の母の前で。

「あー……そうだよ」

しかも口ずさんでいたのは“ボーイフレンド”だ。なんともキュートでポップなラブソングである。少なくとも喧嘩中に口ずさむ曲ではない。

ごめんなさい、ごきげんな娘で……。

「aikoって今の子たちも好きなんだね」

「え、めっちゃ好きだよー」

「あえて半音外すメロディーライン癖になるよね~、わたしもカラオケでよく歌ったなぁ」

「そうなの! っていうかお母さんaiko好きなの!?」

あっという間に仲直りである。

そのあとは母が持っていたaikoのCDを一緒に聴きながら、“花火”のサビの歌詞はもちろん2番のAメロが良いとか、7thアルバムの『彼女』は名作だとか語り合った。

母と音楽の話ができたのはこれが初めてだった。母は音楽にハマる人ではないと思っていたから、同じ熱量で音楽の話ができたのがとても嬉しかった。

今の夢は母と一緒にaikoのライブに行くことだ。母ももう若いとは言えない年齢になってきた。母が元気なうちに行けますように。

 

佐藤和樹(盛岡店)

私がaikoと出会ったきっかけは中学1年の夏休み、親に連れられて行ったレンタルショップで何を借りるか迷っていた時におすすめの棚に置いてあった『まとめI』『まとめII』を手に取ったのがきっかけです。その時はおすすめNo. 1・2に置いてあったという理由で手に取り借りて聴きはしたものの、まだ恋愛に興味のある年頃でなかった自分は恋心を理解するには幼くハマるほどではありませんでした。

ハマるきっかけとなったのは中学3年の冬。高校受験を控えていた私が勉強の息抜きに見ていたドラマの主題歌が“あたしの向こう”でした。切ない歌詞なのにポップでリズミカルな曲調が印象に残り、ちょうどその頃ウォークマンに初めて入れる曲は何にしようか考えていたのでCDショップへ行き、初めて買ったCDがこの曲でした。

2019年に発売されたアルバム『aikoの詩。』はaikoに初めて出会った6年前とは違い、女性目線のラブソングや失恋ソングに少しは理解をしたり共感をしたりしながら何度も聴きました。

アルバムを聴いて感じたのはaikoが送り出す曲たちの根底にあるものはデビューから何年経っても不変的であるという事です。時代と共に様々な物事が変化していく中でも変わらずに、恋をする等身大の女性の気持ちや情景が思い浮かびやすく物語のように綴られ、聴く人の気持ちに寄り添う歌詞はまさに〈aikoの詩〉であり、aikoの魅力のひとつであると感じています。

今、学生時代を振り返ってみれば、勉強や部活、友達や恋人と過ごした日々の思い出に懐かしさや時代の変化を感じると同時に、思い出の傍にはいつもaikoの曲がある。これから先の思い出にもaikoの曲たちが変わらず寄り添ってくれているでしょう。

 

田中優大(TOWER VINYL SHIBUYA)

僕とaikoは去年の夏前に出会いました。

知っている曲や好きな曲、好きなアルバムもありました。そして、aikoさんがテレビやラジオ、雑誌などで醸し出す、本物のかわいさや愛嬌の頂点みたいなものにも昔から惹かれていました。そんな僕は去年、aikoのアナログレコードの発売を知り、その時がaikoと僕の本格的な出会いになりました。

最初にアナログ盤としての発売が発表された4タイトルの中の『桜の木の下』は名曲もりもりの名盤で僕も好きなアルバムです。その『桜の木の下』の予約数がどんどん増えていくのを見たり、入荷に向けての準備をしたりしていく中で、『桜の木の下』のレコード、僕も欲しい……!と心に火が付きました。その気持ちは大きくなっていき、発売の7月17日を待ちきれない僕は去年の夏前、『桜の木の下』はレコードで買うことにして、一旦その次のアルバム『夏服』をしっかり聞いてみよう!と思い、『夏服』のCDを買い、家のCDプレーヤーの再生ボタンを押しました。

1曲目のイントロが流れているなか、僕はCDに書いてある〈夏服〉という文字と曲名の〈飛行機〉という文字を見直しました。自分の持っている夏のイメージと全く違う雰囲気、飛行機とは全く結び付かない歌詞、少し暗い気持ちになってしまうメロディーで曲が進んでいきました。

違うアルバムのディスクが入ってしまっているのではないかとまで思っていたその時、Bメロが終わり、弦楽器の音と共に曲のサビが来ました。

〈青い空真っ白な鶴が舞う〉その言葉と夏の高揚感みたいなギターの音とリズム、雲を突き抜けるようなメロディーが耳に届き、去年の僕はその瞬間に夏が始まりました。

それからのこと、去年の夏は『夏服』を聴きまくり、レコードも結局『夏服』を買い、たくさんのアルバムを聴きました。

aikoさんの曲のメロディーラインやピアノで作り上げるジャジーなコード進行はもちろんのこと、何より僕はaikoさんの〈aikoさんが歌うことで出る説得力〉と〈心ごと切り抜いたかような言葉選び〉にいつもやられます。

〈泣いてしまうなんて勿体ない〉と言ってくれたり〈半袖長袖悩む日には昔ならあなたが決めてくれた〉と切り抜いたりなど、僕の大好きなaikoさんの魅力の一つです。

 

タワーレコード渋谷店で配布中の〈タワ渋愛子Letter vol. 10〉

清水来唯(TOWER VINYL SHIBUYA)

私がaikoを好きになったのは中学生の時でした。

“花火や“ボーイフレンド”、“カブトムシ”など昔から聞き馴染みのある歌がたくさんあって、好きだと言える曲はあったけれどしっかり聴くようになったきっかけはドラマの主題歌として起用されていた“もっと”です。

後悔を歌う切ない歌詞が思春期を迎えた私にはすごく魅力的で、まだ恋愛がドラマや映画の中だけのことだった私にはすごく夢を見せてもらえるような曲でした。

CDを買って家や車で聴いたり、2020年のサブスク解禁でもっとたくさんの曲を知って好きな曲もどんどん増えていきました。

そんな私がなによりaikoに夢中になったきっかけは去年のアナログ発売です。

タワーに入ったばかりで、洋楽にあまり親しみのなかった私には知らないアーティストだらけのストアプレイ。その中に社員さんが置いてくれていた『夏服』のレコードがありました。それをたくさん聴いて、周りの人と好きな曲を共有している内にバイト先の人との交流も増えていきました。

不安だらけだった私がバイトに馴染むきっかけをくれたのも、日常生活に彩をくれたのも全部aikoです。

そして今年の2月、初めてタワーの先輩に誘ってもらいライブに行きました。

大好きなaikoを見られたことも、大好きな曲をたくさん聴けたこともとっても大切な思い出です。なによりファン想いで、広い年代からどんな人にも愛される魅力的な人柄にも惹かれて、今では憧れの存在です。

きっと私は何歳になっても、aikoの音楽に救われ夢を見るのだと思います。

 

松田かのん(なんばパークス店)

aikoがメジャーデビューしたのは私が生まれる2年前。物心ついた頃すでにaikoはテレビの中の人でした。

自らaikoの音楽に触れたのは、おそらく中学1年生。きっかけは音楽番組で披露された“Loveletter”。疾走感のあるイントロ、〈書き出しは唐突で二枚目から読んでしまったのかと〉という唐突な歌い出し。ステージでスカートを揺らすかっこよくてかわいいaikoに心奪われたのを今でも鮮明に覚えています。

時は流れて10代後半、aikoの音楽に再会します。

昔はわからなかった歌詞に少しずつ共感できるようになり、うわあああんaiko天才(泣)と片っ端から聴き漁る日々……。

アルバムだと『時のシルエット』や『泡のような愛だった』は何回も通して聴くほど大好きです。好きな歌、好きなフレーズはたくさんあるんですけど、例えば“シャッター”より〈切りすぎた前髪右手で押さえて少し背を向けた/嫌われたくないから〉とか、“キラキラ”より〈風になってでもあなたを待ってる/そうやって悲しい日を越えてきた〉とか、“ハニーメモリー”より〈心臓は5個あったらいいな〉とか……。沢山恋愛を歌ってきたaikoに〈相思相愛〉という単語が秘密兵器があったことにもビックリしました。これからも驚かされるんだろうなあ……。

2022年春から配信された“ねがう夜”。衝撃を受けました。aiko節炸裂の切ない歌詞 × アップテンポな曲調だけじゃなく、不思議な転調に予測不能な展開が繰り広げられる、まさにスルメ曲。聴けば聴くほど好き。〈かき氷の雨(=みぞれ)〉〈勘違いの苺味〉とかもやばくて。その時期狂ったように聴いてました。配信されて間もなく、aiko大好きな親友とカラオケに行ったとき、2人ともフルで完璧に歌えてしまって「めっちゃ好きなんよこれ」「わかる中毒性やばいたまらん」とキャッキャしたのも思い出です。

aikoは大阪出身。大阪の誇りです。

環状線の天満駅では“花火”が発車メロディとして流れるんです。正直何回聴いてもトキメキます。環状線1周aikoでよくないですか?ってお偉いさんに言いたいくらい。

aikoは自分自身も周りもぜーーーんぶ巻き込んで誰一人ひとりぼっちにしないそんな人。aikoみたいに年を重ねていきたいな……(いつ見てもずっとかわいいaikoは多分絶対天才)。

26周年を迎えても第一線を走り続けてくれるaiko、この先もずっともっとお世話になります! aikoの音楽がある時代に生まれてこられて幸せ! 大好き!

 

タワーレコード渋谷店外壁の広告

ぐっさん(新宿店)

〈もう始まっていた あっけなく好きになっていた〉

いわゆる〈AIR JAM世代〉ど真ん中の自分は、タワレコ入社まで洋邦のパンクバンドばかり聴いていて、〈パンク聴いてる自分イェーイ〉〈J-POP聴かない自分イェーイ〉みたいな人間だった(よくそれで入社できたもんだ)。

新宿店で働きだして間もない2004年、「aiko LIVE TOUR Love Like Rock」のDVDが発売され、店頭で流れていたライブ映像に仕事そっちのけで釘付けになった。

それまでaikoに対して〈極々普通のラブソングを歌ってるひと〉くらいにしか思っていなかった(本当にすみません)自分を正座させて往復ビンタしたい位の衝撃。なんてカッコイイライブをする人なんだ!!

そこからaikoジャンキーになるまで時間はかからなかった。

上記のDVDを購入し穴が空くまで観たし、過去の作品は全て初回盤(ご存じカラートレイ仕様)で欲しかったので、某オークションサイトを毎日チェックして必死で買い揃えた(ジャケが違うので通常盤ももちろん買う)。

ファンクラブにも即入会し、ライブにも可能な限り行った(とある作品にはバッチリ映っていたりする)。

いつのライブだったか、お決まりの「男子ー!」「女子ー!」コールのくだりで、「コンビニ!」「学校の先生!」など職業を問うまで発展したことがあったのだが、「CDショップ!」って言われたらどうしようと勝手に一人でドキドキしていた。

思えば自分にとってはじめての推しメンで、はじめての推し活だった。

aikoのロックなナンバーはバチバチにカッコイイし、ラブリーなポップスはめちゃんこ可愛いし、壮大なバラードはボロボロ泣いてしまうし。

男の自分ですら感情移入できてしまうような等身大な歌詞に救われたことも何度もある。

aikoさん、16thアルバム『残心残暑』発売おめでとうございます!

いつかライブで職業「CDショップ!?」と問われたら元気よく返事しようと思います。

 

天野龍太郎(Mikiki編集部)

“花火”や“カブトムシ”、“桜の時”、そして、なにより“ボーイフレンド”。2000年前後、デビューしたてだった当時のaikoの曲は、ヒットソングとして子どもの頃の記憶と結びついている。aikoの歌は、テレビから、ラジオから、あるいは街中で当たり前に流れていた。それらは、ほとんど〈環境〉のようなものだった。

母は、aikoの歌が好きだった。流行のCDをたまに買っていた母の手元には、『夏服』があった。当時はそれほど興味がなかったものの、2000年代末、10代が終わりかかった頃、音楽誌でaikoの音楽を評する文章を読んで、母のCD棚にあった『夏服』を聴いてみた。めまいがした。その頃にはすでにビートルズの洗礼を受けていたから、aikoの歌や曲そのものはもちろん、島田昌典のビートルズ趣味まるだしな編曲、1970年代的な豊かなサウンドにものめりこんだ。

新作まで順に聴いてから、『小さな丸い好日』までさかのぼって聴いてみて、aikoの音楽の徹底的な一貫性に打ちのめされた。これは、ようやく今年になってからの話だが、インディーズ時代の“キスでおこして”に行き当たって、また圧倒されてしまった。

2010年代になると、菊地成孔がaikoを絶賛したり、宗さん(田中宗一郎)や詩野さん(岡村詩野)も彼女を称えたりと、aikoの評価に不思議な変化が生じはじめた。そんな折、2012年、3.11直後のムードがうっすらとにじんだ決定的な傑作『時のシルエット』が届けられた。その間もaikoは、ハードワーキンなリリースとライブをあいかわらず続けながら、デビュー当時から変わらないたたずまいで、ただひたすらに歌を歌っていた。

そして、気づいたら、私はaikoジャンキーに取り囲まれていた。宗さんはもちろんのこと、元おとぼけビ~バ~のぽっぷさんは超弩級のファンで、「全力アイコソングス愛着本」という強烈なZINEを作っている。ぽっぷパイセンは、aikoのことを聞くとなんでも答えてくれるaiko博士のような存在だ。

で、aikoのなにがすごいのかって、やっぱり、あのソングライティングである。変わったコードワークと跳躍力のあるメロディ、エグいブルーノートを時たまさらっと歌いこむ、aiko以外の何者にもつくれない、記名性が高すぎるあの曲。いつ何時、どんなシチュエーションで聴いても心をぐいっとつかまれてしまうあの歌。

たとえば、YouTubeなどで頻繁に分析されているのは“カブトムシ”なのだけれど、似た部分を持つ“くちびる”のめくるめくツーファイブの世界には成熟と静かな発展が宿っている。“かばん”のような異様な曲は、ほかの作曲家が逆立ちしたってつくれないだろう。そんなふうに、26年の不変のなかにある、微細なようでいて大胆な変化に、いちいち心を動かされてしまう(ちなみに、リズムの面では、竹内まりやに次ぐハチロクの女王だと思っている。次世代のハチロクの女王はカネコアヤノ)。

また、aikoといえば、恋愛ソングをずっと歌いつづけているパブリックイメージがある。ただ、私は、彼女が人生を歌ったときにだけにしゅっと現れる独自の輝きに魅了されている。たとえば、赤ん坊の未来に向けて歌いかけた“瞳”。その頂点は“白い服黒い服”で、〈白い服も黒い服も着たね〉という簡潔なラインに込められた時間の層の厚みと深みに、聴くたびにくらくらしてしまう。

それと、“キラキラ”の歌詞にまつわる都市伝説めいた逸話があるが、あれは嘘だなんてぜんぜん思えない。aikoは、この世にいない者に向けて、あるいはこの世にいない者の視点から常に歌っているようにも感じられるから。“木星”や“アンドロメダ”の巨視的なリリックもそうだし、最近の曲では“食べた愛”の〈向こう〉がどこを指しているのだろうかなんて、ふと考えこんでしまう。

結局、aikoの歌を前にすると、どんな言葉も色褪せて、馬鹿馬鹿しく感じてしまう。言葉を尽くせば尽くすほど、aikoの音楽からどうしても遠ざかってしまう。あの細いソプラノボイスが中低域を歌ったときの響きに、弦楽器のように旋律をたどる不思議な歌い口に、言葉は敗北する。具体的なアナリーゼだって、aikoの曲そのものにはどうやっても近づけない。

そんなパラドックスは、aikoが歌う恋や愛のかたちにも似ている。近づこうとすれば遠ざかるし、何かを届けようとしても届かないし、想い人の〈あなた〉はいつだって不在だ。

そんな無力感に途方に暮れながら、〈あなたのいない世界にはあたしもいない〉、あるいは〈あたしはあなたにはなれない〉とつぶやくほかないし、それがaikoの歌を聴くということだと思っている。新作『残心残暑』からふわっと放たれた、“skirt”に散りばめられた奇妙な響きに身を委ねて、〈やっぱaikoのこと、なんもわからねえ!〉という思いをさらに強めた。

 


RELEASE INFORMATION

aiko 『残心残暑』 ポニーキャニオン(2024)

リリース日:2024年8月28日(水)

■初回限定仕様盤A[CD+LIVE Blu-ray]
品番:PCCA-15032
価格:6,050円(税込)

■初回限定仕様盤B[CD+LIVE DVD]
品番:PCCA-15033
価格:6,050円(税込)

■通常仕様盤[CD only]
品番:PCCA-15034
価格:3,300円(税込)

TRACKLIST
CD
1. blue
2. skirt
3. 相思相愛
4. 好きにさせて
5. 鮮やかな街
6. ガラクタ
7. いつ逢えたら
8. blow
9. 願い事日記
10. 星の降る日に
11. アンコール
12. よるのうみ
13. 赤い手で

Blu-ray/DVD
aiko Live Tour「Love Like Pop vol.24」
1. 飛行機
2. 青空
3. 荒れた唇は恋を失くす
4. アップルパイ
5. 恋のスーパーボール
6. 名のないハート
7. 明日もいつも通りに
8. ばいばーーい
9. 宇宙で息をして
10. もっと
11. 58cm
12. えりあし
13. アタック!24メドレー
14. 星の降る日に
15. キラキラ
16. ねがう夜
17. のぼせ
18. ジェット
19. ストロー

特典映像:Love Like Pop vol.24 behind the scenes
副音声:aiko Commentary

■販売店舗別オリジナル特典
タワーレコードおよびTOWER mini全店、タワーレコードオンライン:aikoオリジナルペットボトルホルダー飲んで(TOWER RECORDS ver.) ほか
16th Album「残心残暑」を上記対象店舗でご予約購入いただくと、先着で販売店舗別オリジナル特典をプレゼントいたします。
※ベルト部分の絵柄は共通です。カラビナとホルダーの色がショップにより異なります
※デザインは一部変更になる場合がございます
※購入特典は先着の付与となります。なくなり次第終了いたしますので、 あらかじめご了承ください
※一部店舗に特典の取扱いがない場合がございますので、ご予約・ご購入時にご確認ください
※ECサイトでご予約の場合、特典付き商品をご希望の場合は必ず特典付きカートからご注文下さい(一部ECサイトでは予約済み商品がキャンセル不可の場合がございますのでご注意ください)

■aiko 16th album『残心残暑』trailer movie

 

TV INFORMATION
MBS/TBS系全国ネット「情熱大陸」

放送日時:2024年9月1日(日)23:00〜
URL:https://www.mbs.jp/jounetsu/

 

LIVE INFORMATION
フリーライブ「Love Like Aloha vol.7」

2024年8月30日(金)サザンビーチちがさき
開場/開演:16:00/18:00
特設サイト:https://www.aiko.com/lla_2024/

aiko Live Tour「Live Like Rock vol.10」
2024年10月3日(木)東京 Zepp Haneda
開場/開演:18:00/19:00

2024年10月4日(金)東京 Zepp Haneda
開場/開演:18:00/19:00

2024年10月11日(金)香川 festhalle
開場/開演:18:00/19:00

2024年10月12日(土)香川 festhalle
開場/開演:16:30/17:30

2024年10月25日(金)愛知 Zepp Nagoya
開場/開演:17:30/18:30

2024年10月26日(土)愛知 Zepp Nagoya
開場/開演:16:30/17:30

2024年11月6日(水)広島 HIROSHIMA CLUB QUATTRO
開場/開演:18:00/19:00

2024年11月7日(木)広島 HIROSHIMA CLUB QUATTRO
開場/開演:18:00/19:00

2024年11月22日(金)大阪 Zepp Osaka Bayside
開場/開演:18:00/19:00

2024年11月23日(土)大阪 Zeep Osaka Bayside
開場/開演:16:30/17:30

2024年12月4日(水)福岡 Zepp Fukuoka
開場/開演:18:00/19:00

2024年12月5日(木)福岡 Zepp Fukuoka
開場/開演:18:00/19:00

2024年12月11日(水)東京 Zepp Haneda
開場/開演:18:00/19:00

2024年12月12日(木)東京 Zepp Haneda
開場/開演:18:00/19:00

2025年1月12日(日)宮城 SENDAI GIGS
開場/開演:16:30/17:30

2025年1月13日(月・祝)宮城 SENDAI GIGS
開場/開演:16:30/17:30

2025年1月17日(金)北海道 Zepp Sapporo
開場/開演:18:00/19:00

2025年1月18日(土)北海道 Zepp Sapporo
開場/開演:16:30/17:30

2025年1月24日(金)福岡 Zepp Fukuoka
開場/開演:18:00/19:00

2025年1月25日(土)福岡 Zepp Fukuoka
開場/開演:16:30/17:30

2025年2月7日(金)新潟 NIIGATA LOTS
開場/開演:18:00/19:00

2025年2月8日(土)新潟 NIIGATA LOTS
開場/開演:16:30/17:30

2025年2月14日(金)愛知 Zeep Nagoya
開場/開演:17:30/18:30

2025年2月15日(土)愛知 Zeep Nagoya
開場/開演:16:30/17:30

2025年2月21日(金)大阪 Zepp Osaka Bayside
開場/開演:18:00/19:00

2025年2月22日(土)大阪 Zepp Osaka Bayside
開場/開演:16:30/17:30

2025年2月28日(金)東京 Zepp Haneda
開場/開演:18:00/19:00

2025年3月1日(土)東京 Zepp Haneda
開場/開演:16:30/17:30

2025年3月14日(金)東京 Zepp Haneda
開場/開演:18:00/19:00

2025年3月15日(土)東京 Zepp Haneda
開場/開演:16:30/17:30

2025年3月28日(金)大阪 Zepp Osaka Bayside
開場/開演:18:00/19:00

2025年3月29日(土)大阪 Zepp Osaka Bayside
開場/開演:16:30/17:30

チケット
スタンディング(整理番号アリ)/2F指定席 /(一部会場2F立ち見あり)
7,500円(税込)
※公演日によって開場/開演時間が異なります 
※開場/開演時間は変更になる場合がございます
※小学生以上チケット必要。未就学児は入場できません

 

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