昨年夏にデビュー25周年イヤーに突入した彼女の約2年ぶりとなる15枚目。ホーン・セクションの軽やかな音色が印象を残す“荒れた唇は恋を失くす”、浮遊感のあるトラックに乗せて好きな人との変わらない距離感を歌う“あかときリロード”、別れた相手を何年経っても思い出す様子が胸を打つ“ねがう夜”、感情とリンクするように変化していくメロディーが刺さる“さらば!”、19歳のときに制作したという郷愁感溢れるミディアム・チューン“夏恋のライフ”など、全13曲を収録。さまざまな瞬間や思いを描きつつカラフルでポップに仕上げられ、切なくも優しくリスナーに寄り添う現在進行形のaikoを濃縮した充実作だ。