本業が保険業の日曜作曲家というイメージのアイヴス。父親はコルネットの名手で、その影響でポピュラー音楽・プロテスタントの教会音楽・ヨーロッパのクラシック音楽を体験。オルガン奏者として就職後、保険業に携わるが順風ではなく、精神的に疲れた時期を経て1930年代から自らの最新作から世に問い出した。その後初期作品が紹介され、作曲時系列と逆転されて作品が知られた。そんな少年時代から生涯を追うパートと、作曲時系列で作品を知ることができるパートを併走させたことで、より深く作品を味わえることと確信する。
J.ピーター・バークホルダー「アイヴズを聴く 自国アメリカを変奏した男」生誕150年を機に日曜作曲家の生涯を辿る 世に問いかける作品も時系列で紹介
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