ロンドンのソングストレスが3年半ぶりに発表した通算4作目となるLA録音のアルバム。〈木星〉と題した今作は〈土星〉と名付けたセカンドの姉妹作で、私生活などで経験した苦難を経た後の喜びや成長を独特のエンジェル・ヴォイスで歌っていく。既聴感のある“Elevate”なども手掛けた馴染みのスティントらによるアフロビーツ調の“Happy People”、盟友グレイズが手掛けたアマピアノ風の“We All Win”などは楽曲自体が前向きで力強く、全編を通してジョイフルで開放感に溢れている。爽快なディスコ・ポップやカントリー風のバラードも含め、R&Bに執着しない自由な感覚が伝わってくる全方位型の快作だ。