マックス・ジャズやFSNTからのリリースでも知られるキューバ出身のジャズ・ピアニスト、マニュエル・ヴァレラ。9月に自身のバンド、ニュー・キューバン・エクスプレスで最新アルバム『In Motion』を発表したばかりの彼が、新たなリーダー・バンドであるマニュエル・ヴァレラ&グルーヴ・スクエアのレコーディング風景(?)をYouTubeで公開した。
グルーヴ・スクエアは、キーボード類を操るヴァレラのほか、オーティス・ブラウン3世の最新作『The Thought of You』に参加したサックス奏者のジョン・エリス、ギタリストのニア・フェルダー(エリック・ハーランドなど)、ラテン・ジャズ・ベースの達人であるジョン・ベニテス(ニュー・キューバン・エクスプレスなど)、双子の兄・マーカスとの活動をはじめ各所から引っ張りだこなドラマーのE・J・ストリックランドという現代ジャズ界でノリにノっているメンバー揃い。
今回公開された “Coming Down”はフュージョン・ライクなスタイルの流麗な楽曲。速いパッセージでのメカニカルなテーマや、各メンバーによるクールに抑制された密度の高いソロと、さりげなくもツボを押さえたインタープレイを楽しむことができる。個性的で引き出しの多いプレイで魅せる面々だけに、アルバムの他のナンバーにも期待大だ。