サックス奏者のマーカス・ストリックランドとともに兄弟でNYシーンに現れて早10余年、ラヴィ・コルトレーン(sax)などのレギュラーも務めるドラマー、E.J.ストリックランドの2009年以来のリーダー作。モダン・ジャズ世代~90年代ヤングライオン世代~現役新世代の橋渡し役的ポジションにある彼ら中堅どころならではの音楽性の幅広さとニューヨークで生き残ってきた質実剛健なプレイも爽快。ベーシストとしては近年急成長株のリンダ・オーとのコンビネーションも聴きどころ。兄弟マーカス(ts)とロイ・ヘインズ・バンドで活躍中のジャリール・ショウ(as)の二管フロントもパワフル。