“どON”は新しい学校のリーダーズへのディス曲!?
“どON”が再始動後第1弾リリースに選ばれた理由については、
ILMARI「“Wacha Wacha”はトラックもFUMIYAくんらしいし、PESくんが乗せてくれたフックもRIP SLYMEらしいけど、“どON”のイントロにはアルバム1曲目に入るような雰囲気があるし、復活の1発目はオーソドックスなマイクリレーでRIP SLYMEらしさを見せてから、“Wacha Wacha”のような変化球にいったほうがいいんじゃないかって」
と経緯を教えてくれた。“どON”には数多くのヒップホップネタが散りばめられており、それについてRYO-Zが語る。
RYO-Z「EAST END × YURIの“MAICCA~まいっか”の〈まいっか 言っとけ まいっか〉も入っている。やっと直系先輩の大ネタを使わせてもらいました(笑)。先日、ひさしぶりに新しい学校のリーダーズの子たちに会ったんです。そしたら〈“どON”のリリックってディスとかではないですよね?〉って言われて(笑)。〈全然ディスじゃないよ!〉って。新しい学校=リーダーズ・オブ・ザ・ニュースクールと連想して、バスタ・ライムスをフィーチャーしたら面白いなと思ったんですよ」
RIP SLYMEの魅力はワチャワチャな楽しさ
一方、“Wacha Wacha”はワールドミュージックとモダンプロダクションの融合を試みたビートが響き、そこに日本の祭囃子的なコール&レスポンス構造も内包している。
FUMIYA「ざっくりどっかの民族のお祭というイメージで作り始めたらこうなりました(笑)。みんなで火の周りをぐるぐる回っているような感じというか」
PES「僕はKOMOREBIというグループをプロデュースしているんですけど、そこの事務所の社長がもともとRIPのファンで。昔から飲んだりしている時に、〈やっぱRIPはワチャワチャ感がいいんですよ〉みたいなことをずっと言っていて。イチャイチャではなく、ワチャワチャな楽しさを出せればなと」
RYO-Z「FUMIYAくんのサウンドプロデュース自体が、〈これでラップできんのか?!〉みたいな感じで、いつも挑戦させてもらっているので。それをずっと繰り返してきたし、今回の新曲もそうだなと思いましたね」
ILMARI「今回のベストには25年くらい前の曲から新曲までいろんな曲が入っているんですけど、やっぱFUMIYAくんのトラックって独特ですよね。オリジナリティあるトラックだから、過去曲も古い曲を聴いているという感じにならないんですよね。これがRIP SLYMEというジャンルというか」
ソロラッパー主流の現行のラップシーンにおいて、クルーとしてのRIP SLYMEの魅力について、ILMARIはこのように続ける。
ILMARI「僕が中学生の時好きになったラップグループは、それこそリーダーズ・オブ・ザ・ニュースクールとか、ファーサイドなどで。当時の複数MCの面白さに魅了されて、自分たちもグループ作って、ここまでやってこられたのは本当に楽しいなと思うんです。全然キャラの違うMCでマイクリレーをする面白さ、楽しさをこのベストでも感じてもらえるんじゃないかと思います。“Chill Town”のリリックに関して言っていることもPESくんとSUさんでアプローチが全く違うじゃないですか。僕もまさかSUさんが六本木ヒルズのオーナーになりきってリリックを書いているって全く思ってなかったので(笑)。そうやって1曲でいろんな楽しみ方があるのも複数MCの面白いところだと思います」