2年ぶりの5作目。ジャズとR&B、そしてサックスと自身の歌声、これらを織り交ぜて全身でメロディーを紡いでいく姿は今回も見事。息子に捧げたというフュージョン“My Sun”の希望に満ちたムードや、北欧のシンガー、マリー・ダールストロムが清涼な歌を添える“All My Life”の晴れやかさなど、洗練の中から聴こえてくる陽性のヴァイブに心打たれる快作だ。