グラミーを獲得した一昨年の『Bewitched』に続く3作目は、過去2作と同様スペンサー・スチュワートに加え、ナショナルのアーロン・デスナーが参加。スタンダードなバラード“Silver Lining”や〈Ding Dong〉コーラスが麗しい“Clockwork”などで従来通りジャズの素養を昇華しつつ、より普遍性を獲得した印象だ。クレイロを迎えたボッサ“Mr. Eclectic”がいい塩梅。