
2025年度全国共同制作オペラ「愛の妙薬」で主役アディーナに抜擢!
美貌のオペラ歌手、高野百合絵が東京・池袋、大阪・堺、京都を巡演する2025年度全国共同制作オペラ「愛の妙薬」(ドニゼッティ)で主役アディーナを初めて演じる。演出に演劇界の鬼才、杉原邦生(KUNIO)、指揮に音楽学者でもあるイタリア人セバスティアーノ・ロッリを招き、共演者もネモリーノにテノールの宮里直樹と糸賀修平(京都のみ)、ベルコーレにバリトンの大西宇宙、池内響(同)、ドゥルカマーラにバスバリトンのセルジオ・ヴィターレと強力な顔ぶれ。メゾソプラノとしてプロ・デビュー、2018年からソプラノ領域にも進出した高野は「ようやく、ソプラノ歌手が最初に手がけるべき要素が満載の役に出会えました。ドニゼッティの全曲舞台上演に挑むのは、もちろん初めてです。ブッファ(喜歌劇)の軽妙さとベルカントの技巧、ドラマティックな展開の三拍子がそろった名作をとにかく、構えずにお楽しみいただければと思います」と語る。
アディーナはレッジェーロ(軽い)のレパートリーと見られがちだが「ドラマティックな部分もあり、柔らかさや温かみも要求される難しい役です。村娘の中で最も裕福なので色々と嫌な思いもして、ネモリーノの純粋さもにわかには信じられない。いわばツンデレの典型の多様な側面を演じるのは難しくもあり、面白くもある挑戦です」。
国内外で引っ張りたこの高野だが、東京でオペラ全曲の舞台に立つのは7年ぶり。「出身校の東京音楽大学は池袋にあり、東京芸術劇場で行われたコンサートには学生時代から出演していましたが、オペラは初めてです。フェニーチェ堺もデビューです。ロームシアター京都は小澤征爾オペラ塾“コジ・ファン・トゥッテ”のカヴァーキャストで出演しました」
テレワークのインタヴューは音楽祭に出演中のイタリア・シチリア島パレルモと東京を結んで実現した。「この後スイスに飛んで新国立劇場でもお馴染みのプリマドンナ、オルガ・ペレチャッコさんにみっちり、アディーナ役のレッスンを受けます。東京に戻って即、稽古開始です。共演の皆さんは音楽的にも人間的にも素晴らしい方ばかり。数少ないハッピーエンドのオペラですから、お客様が〈また観たい〉と思ってくださるよう、頑張ります」。
今年9月にはオーケストラ・アンサンブル金沢の〈第19回岩城宏之音楽賞〉も授かり、上昇軌道に弾みをつけた。
LIVE INFORMATION
2025年度 全国共同制作オペラ
歌劇「愛の妙薬」(全2幕、イタリア語上演、日本語・英語字幕付き/新制作)
2025年11月16日(日)フェニーチェ堺 大ホール
開場/開演:13:00/14:00
■作曲
ガエターノ・ドニゼッティ
■台本
フェリーチェ・ロマーニ
■指揮
セバスティアーノ・ロッリ
■演出
杉原邦生(KUNIO)
■出演
アディーナ:高野百合絵
ネモリーノ:宮里直樹
ベルコーレ:大西宇宙
ドゥルカマーラ博士:セルジオ・ヴィターレ
ジャンネッタ:秋本悠希
ダンサー:福原冠、米田沙織、内海正考、水島麻理奈、井上向日葵、宮城優都
合唱:堺+京都公演特別合唱団
管弦楽:大阪交響楽団
https://www.fenice-sacay.jp/event/27388/
<東京・京都公演予定>
2025年11月9日(日)東京芸術劇場
2026年1月18日(日)ロームシアター京都