北アイルランドのヴェテラン・バンドによる2年ぶりの新作は、瑞々しいメロディーが光るロック・ナンバーを響かせている。ブラーのグレアム・コクソンが参加した“Fun People”を筆頭に、エネルギッシュな雰囲気が色濃い。それでいて、歌詞には30年以上ものキャリアを重ねたからこそ醸される甘みと苦味が滲む。熟練の曲作りと大人な言葉選びを堪能できる良作だ。