Official髭男dismの「Official髭男dism Arena Tour 2024 - Rejoice -」のリリースを記念して、タワーレコードではフリーマガジン「TOWER PLUS+ Official髭男dism 特別号」を発行! ここでは中面に掲載されているレビューを掲載いたします。「TOWER PLUS+」はタワーレコード全店にて配布中です!※ *TOWER PLUS+編集部

※タワーレコードオンライン、カフェ、一部休業店舗は除きます
※「TOWER PLUS+」は無くなり次第終了となります
※天候や交通事情により配布が遅れる場合がございます

Official髭男dism 『Official髭男dism Arena Tour 2024 - Rejoice -』 IRORI/ポニーキャニオン(2025)

 

Official髭男dismの2024年のツアー〈Official髭男dism Arena Tour 2024 - Rejoice -〉よりKアリーナ横浜公演がBlu-ray・DVD化された。ファンもバンドも待ち望んだ声出しライブは、ライブバンドとして真のエンターテイナーぶりが発揮されたOfficial髭男dismの集大成といえるだろう。Blu-ray・DVD化によって、ライブの現場でも味わえないような別次元のライブエンターテインメント作品となった今作をじっくりレビューしていこう。ライブを観に行った人も観に行っていない人も、このBlu-ray・DVDを買った人、買っていない人も必見のライブである。


 

歓喜が爆発したアリーナツアーはバンドの転換点に

2025年は初のスタジアムライブも成功させ、さらなる飛躍を果たしたOfficial髭男dism。2026年はメンバー4人だけでの全国ツアーも決定し、表現のウィングを広げている最中だ。

前へ前へと進んでいる現在だが、のちにバンドのキャリアを振り返った時、大きな道標になるツアーやライブがあるとしたら、2024年の〈Official髭男dism Arena Tour 2024 - Rejoice -〉は間違いなくそれに当てはまるだろう。4年ぶりに声出しOKとなったこのツアー。もちろんこの間、コロナ禍を挟んでいたこともあるし、藤原聡(ボーカル/キーボード)の喉の不調でライブを延期せざるを得ない時期があったことも関係している。それだけにバンド、ファン双方のライブへの渇望は尋常ではなく、そのエネルギーがこのツアーを爆発的な歓喜で満たした。

そして、この映像作品には〈声出しライブがバンドというかミュージシャンにとってなぜ感動的なのか?〉という分かりきっていそうで、実際目と耳で確認しなければ実感し得ない事実が詰まっている。それはこの映像作品が収録されたKアリーナ横浜公演であれば、2万人の生命がそこにあるという事実を端的にあらわしているのが歓声であり、歌声だからだ。藤原はライブ中、幾度となくオーディエンスに声を要求していた。

 

悔しさを乗り越えたライブのテーマは〈声〉

韓国と台湾のアジア公演も含む国内外合わせて13万7千人を動員し、バンドの完全復活を知らしめたツアーの国内でのセミファイナル(実質の国内ファイナルは北海道公演)となる11月13日のKアリーナ横浜公演をアンコールも含めて全19曲2時間を完全収録したこの映像作品を貫く最も大きなテーマは、ステージと会場に鳴り響く〈声〉だ。それを最大限ビビッドに伝えるための音響の素晴らしさであり、繊細かつ大胆な画と編集で完成させたのがこの「Official髭男dism Arena Tour 2024 - Rejoice -」だ。

1本のライブというストーリーで見ると、明らかにメジャー3rdアルバム『Rejoice』で聴かせた、気負いのない等身大の日常を藤原固有のリリシズムで表現した歌詞と、新しい音楽性にアプローチしつつも肩肘を張らない姿勢はライブの柱になっていた。アルバム新曲の配置はこのツアーで核になる要素に違いなく、オープニングの“Sharon”を藤原のピアノ弾き語りイントロにライブアレンジし、バンドインしたところで背景に〈IT’S TIME TO REJOICE〉の文字が走り、藤原目線の客席がライトバンドの光で満たされたところは映像ながら鳥肌が立ってしまった。

序盤は再会の感動を表す選曲、そしてメンバー4人のみだったり、最小限のサポートを加えた“キャッチボール”、“濁点”といったアルバム新曲に顕著な日常感(とは言え“キャッチボール”はデジタルなビート感、“濁点”はヒゲダンなりのオルタナティブバンド感という音楽的な新鮮さもあるが)を醸し出す。

そして本編ラストの“B-Side Blues”が、ライブができなかった期間の藤原の悔しさと、その経験をしたからこそ、この日のライブのように音楽の幸せを感じることができたというMCに接続したことでよりしっかり飲み込めたことも大きく、この時点でのバンドのスタンスを表明した『Rejoice』を確かに届けることに成功している。もちろん、ライブ定番の熱量を誇る後半の“ホワイトノイズ”に始まる“ノーダウト”や“ミックスナッツ”などの畳み掛けも見逃せない。

 

鳥になって会場を縦横無尽に鑑賞できる多彩なカメラワーク

ライブの進行や生での見どころは当時のライブレポートに任せるとして、映像作品としての見どころ、聴きどころを挙げていこう。

ライブ映像作品としては4作目となるが、ファンが見たい、もしくはそれを凌駕してくるアングルの数々は変な喩えだが、もし自分が鳥になって会場を縦横無尽に鑑賞できるならこんな視点も実現するのかも?という多彩さ。メンバー各々の熱い表情だけでなく、この曲ではほとんど全員オフマイクでも歌っているんだ、とか、MCをする藤原に向けられる眼差しの優しさなど、感情を掬い取るカット、楽器を弾く人ならずとも嬉しいプレイヤー目線のカット。例えば“宿命”での小笹大輔(ギター)のレスポールを弾く寄りのカットのダイナミズムを始め、ギタリスト垂涎の曲ごとのフレージングやギターのセレクトも楽しい。“ミックスナッツ”での楢﨑誠(ベース/サックス)のランニングベース、松浦匡希(ドラムス)のジャズ的なドラミングの妙など、細部のプレイと表情をセットにしてガン見できる楽しさったらないのである。

そしてヒゲダンと言えばサポートメンバーの人気も高いことはファンの共通認識で、“Stand By You”のイントロで〈サポメン暴れすぎでは?〉とか、楢﨑込みのホーン隊が練り歩く“ノーダウト”でのステージ上の臨場感あふれるカットとか、互いに何に反応しているのかが手に取るように分かるビビッドさも映像作品ならでは。

ステージを俯瞰で見ることができるクレーンやドローンのカットも曲が持つカタルシスに同期するような構成が素晴らしい。疾走感のある“ホワイトノイズ”で小笹のギターソロが360°旋回するドローンの映像で体感できたり、“Anarchy (Rejoice ver.)”のデジタリックな新しいアレンジとクレーンからの速さのある映像のスリルも堪らない。クレジットを確認するとムービーカメラ22名、さらにクレーンやドローンもある。曲が持つテンポやストーリーとこの日にしかない総勢13名のエモーションが多彩過ぎるアングルと編集で見事に捉えられているのだ。

 

ライブの録音として最高レベルな音の良さ

画と音はもちろん分かちがたく繋がっているが、パッケージとしてのミックスバランスの良さはもはやチーム・ヒゲダンの十八番と言っていいだろう。ライブPAの素晴らしさがあってこそだが、バンド演奏のみならず、2万人のオーディエンスのシンガロングがビビッドに伝わる“Stand By You”の臨場感は〈この瞬間を待っていた!〉現地の爆発力をリアルにとどめている。

曲間の静けさすら、次の曲のイントロを待つ気持ちを擬似体験できるような鮮度だし、音数の少ない“Subtitle”のAメロの思わず集中する空気感や、抜き差し命なアンサンブルの妙も音がいいからこそ、心に迫る曲の核心に触れられる。もちろんスタジオレコーディングの精緻さとは違うが、ライブの録音物としては最高レベルではないだろうか。

ちなみにBlu-ray盤の音声はDolby Atomosを採用し、空間オーディオでライブを体感できる仕様になっているので、スピーカーでもヘッドホンでもかなり高いレベルのリスニング体験ができそうだ。

 

チーム・ヒゲダンの熱量が凝縮された特典映像

また、特典映像〈Behind The Scenes of “Official髭男dism Arena Tour 2024 -Rejoice-”〉はこのツアーに込められたチーム・ヒゲダンの熱量が約25分に凝縮された貴重な内容。ジャケットのアートワーク決めなどを含むアルバム制作を発端に、ホールを借り切ってのツアーリハーサルの様子や、ツアー初日の福岡公演前の期待と緊張感などがテンポ良く編集されている。

どの場面も現場の臨場感に溢れているが、メンバーもスタッフも総じて笑顔なのが印象的。楽器テック、ライブPA、その他にもアリーナライブを作り上げる誰一人として欠けては実現しないスタッフとメンバーのやり取りは、あるスタッフのプロの本音としての「こんないいチームないんじゃないですかね」という一言に集約されている。また、ライブのセットリスト決めやライブアレンジの理由を話す場面や、リハで藤原がPA席から演奏や音像の提案をする場面も見逃せない。

バンドメンバー、サポートメンバー、スタッフ、そしてファンが〈4年ぶりの声出しライブ〉を心底、希求していたことから醸成されたグルーヴを改めて確認できるビハインドになっている。ツアーを待っていたときの気持ち、それを糧にしていたのはわれわれファンだけでなく、チーム・ヒゲダンも同じだったことに勇気ももらう映像はライブ本編と同じく宝物になるだろう。

また、2枚組CDでリリースされる音源のみ盤はライブアルバムとして、この日のライブが成立する自信の現れだろう。アルバム新曲はもちろん、ライブで息の長い人気曲“115万キロのフィルム”などのライブアレンジを楽しむこともできるのだ。

本編ラスト前のMCで藤原が言った「ピンチだったり不安なときに音楽で手を差し伸べられるバンドでありたい。手を差し伸べてることに気づかれないときでも続けていきたい」という意思はこの映像作品にも確かに定着されている。

 


INFORMATION
Official髭男dism × TOWER RECORDS
①「TOWER PLUS+」の発行
Official髭男dismが表紙のフリーマガジン「TOWER PLUS+」(B5変形)をタワーレコードの店舗で無料配布。中面にはレビューを掲載。
サイズ:B5変型
ページ数:4P
配布期間:2025年12月10日(水)開店から
配布店舗:タワーレコードおよびTOWERmini全店(TOWER RECORDS CAFE、タワーレコード オンラインを除く)
※「TOWER PLUS+」はより多くの方に手に取っていただきたいため、お1人様各1部までのお持ち帰りとさせていただきます。無くなり次第配布終了となり、増刷の予定はございません。また、お取り置きはできません。ご了承ください
※天候や交通事情により配布が遅れる場合がございます

②〈Official髭男dism × TOWER RECORDS〉B2コラボポスターの全店掲出
〈Official髭男dism × TOWER RECORDS〉B2コラボポスターをタワーレコード全店で掲出します。
掲出期間:2025年12月9日(火)~2025年12月22日(月)
掲出店舗:タワーレコードおよびTOWERmini全店(TOWER RECORDS CAFE、タワーレコード オンラインを除く)

③コラボポスターをプレゼント
タワーレコードで『Official髭男dism Arena Tour 2024 - Rejoice -』をご購入いただいた方のなかから抽選で10名様に、〈Official髭男dism × TOWER RECORDS〉B2コラボポスターをプレゼントします。
応募期間:2025年12月9日(火)~2025年12月22日(月)23:59
応募方法:応募フォームよりご応募いただけます。
※店舗でご購入いただいた方には応募URL用のQRコード付きレシートが発行されます。タワーレコード オンラインでご購入いただいた方は下記の応募フォームより応募いただけます
https://tower.jp/higedan2512(2025年12月9日(火)0:00より有効)

■注意事項
※ご応募はPCおよびスマートフォンからのみになります。また、応募にはタワーレコードメンバーズへの登録が必要になります
※応募時に下記のいずれかをご入力ください
〈店舗にて購入された方〉
・対象商品お買い上げ時のレシート番号(レシート右下に記載 例:1000/0001/1234)
〈オンラインにて購入された方〉
・14桁の注文番号(例:10A12345678901)
※レシート番号・注文番号を入力いただければ、複数回の応募が可能となります。複数口の場合は口数を入力ください
※個人情報は賞品発送以外の目的で使用することはございません
※当選の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます
※譲渡・転売やオークションへの出品を固く禁止いたします。金銭の受け渡しのない譲渡に関しても禁止いたします

詳細ページ:https://tower.jp/article/news/2025/12/05/n301

 

RELEASE INFORMATION

Official髭男dism 『Official髭男dism Arena Tour 2024 - Rejoice -』 IRORI/ポニーキャニオン(2025)

リリース日:2025年12月10日(水)
タワーレコード/タワーレコード オンライン特典:缶バッジ ※一部店舗を除く

■Blu-ray
品番:PCXP-51237
価格:6,600円(税込)

■2DVD
品番:PCBP-55615
価格:6,600円(税込)

TRACKLIST
1. Sharon
2. Get Back To 人生
3. 宿命
4. Stand By You
5. キャッチボール
6. 日常
7. 濁点
8. Subtitle
9. 115万キロのフィルム
10. ホワイトノイズ
11. ノーダウト
12. うらみつらみきわみ
13. ミックスナッツ
14. Anarchy (Rejoice ver.)
15. Chessboard
16. B-Side Blues
17. Same Blue
18. SOULSOUP
19. TATTOO

特典映像
Behind The Scenes from Official髭男dism Arena Tour 2024 - Rejoice -

■2CD
品番:PCCA-06452
価格:3,520円(税込)

TRACKLIST
DISC 1(CD)
1. Sharon
2. Get Back To 人生
3. 宿命
4. Stand By You
5. キャッチボール
6. 日常
7. 濁点
8. Subtitle
9. 115万キロのフィルム
10. ホワイトノイズ
11. ノーダウト

DISC 2(CD)
1. うらみつらみきわみ
2. ミックスナッツ
3. Anarchy (Rejoice ver.)
4. Chessboard
5. B-Side Blues
6. Same Blue
7. SOULSOUP
8. TATTOO

 

LIVE INFORMATION
OFFICIAL HIGE DANDISM one-man tour FOUR-RE:ISM
2025年12月10日(水)福岡・Zepp Fukuoka
2025年12月11日(木)福岡・Zepp Fukuoka
2025年12月15日(月)大阪・Zepp Osaka Bayside
2025年12月16日(火)大阪・Zepp Osaka Bayside
2025年12月22日(月)東京・Zepp DiverCity (TOKYO)
2025年12月23日(火)東京・Zepp DiverCity (TOKYO)
2026年1月13日(火)北海道・Zepp Sapporo
2026年1月14日(水)北海道・Zepp Sapporo
2026年1月21日(水)愛知・Zepp Nagoya
2026年1月22日(木)愛知・Zepp Nagoya

OFFICIAL HIGE DANDISM one-man tour 2026
2026年4月4日(土)宮城・仙台サンプラザホール
2026年4月5日(日)宮城・仙台サンプラザホール
2026年4月17日(金)福岡・福岡サンパレス
2026年4月18日(土)福岡・福岡サンパレス
2026年4月25日(土)高知・高知県立県民文化ホール オレンジホール
2026年4月27日(月)愛媛・愛媛県県民文化会館 メインホール
2026年5月3日(日)新潟・新潟県民会館 大ホール
2026年5月4日(月)新潟・新潟県民会館 大ホール
2026年5月10日(日)大分・iichikoグランシアタ
2026年5月12日(火)長崎・アルカスSASEBO 大ホール
2026年5月21日(木)山形・やまぎん県民ホール(山形県総合文化芸術館)
2026年5月23日(土)秋田・あきた芸術劇場ミルハス 大ホール
2026年5月30日(土)広島・広島文化学園HBGホール
2026年5月31日(日)広島・広島文化学園HBGホール
2026年6月11日(木)北海道・帯広市民文化ホール
2026年6月13日(土)北海道・コーチャンフォー釧路文化ホール
2026年6月20日(土)北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru
2026年6月21日(日)北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru
2026年7月3日(金)愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館フォレストホール
2026年7月4日(土)愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館フォレストホール
2026年7月11日(土)東京・SGC HALL ARIAKE
2026年7月12日(日)東京・SGC HALL ARIAKE
2026年7月18日(土)大阪・大阪城ホール
2026年7月19日(日)大阪・大阪城ホール
2026年7月25日(土)神奈川・Kアリーナ横浜
2026年7月26日(日)神奈川・Kアリーナ横浜

 


PROFILE: Official髭男dism
2012年結成。愛称は〈ヒゲダン〉。このバンド名には、髭の似合う歳になっても誰もがワクワクするような音楽をこのメンバーでずっと続けて行きたいという意思が込められている。2015年4月、ファーストミニアルバム『ラブとピースは君の中』をリリースし、デビュー。2018年4月、メジャーファーストシングル“ノーダウト”でメジャーデビューを果たした。ブラックミュージックをはじめ、様々なジャンルをルーツとした音楽で全世代から支持を集め続けている。