近年、日本で人気を博すBLコンテンツ。昨年も多数の作品が生まれ、充実のBLライフを送った方も多かったのではないでしょうか? MikikiではBLドラマに関する記事を多数お届けしておりますが、今回は国内ドラマを中心に2025年のBL作品を振り返ります。前編に続いて、タワーレコード渋谷店スタッフの吉田向日葵とメディア編集部の鹿糠結花が、それぞれの推し作品やハマった俳優などについて語り合いました。 *Mikiki編集部


 

ドラマ・映画・漫画も最高な小説「美しい彼」の素晴らしさ

鹿糠結花「私はドラマ以外だと小説を読むのですが、2025年は『美しい彼』シリーズで知られる作家、凪良ゆうの初期BL小説を新装版として復刊する〈凪良ゆう作品集〉シリーズを楽しみに生きていました。『美しい彼』はご覧になりましたか?」

凪良ゆう 『美しい彼』 徳間書店(2014)

吉田向日葵「はい、もちろん見ました! 私が一番好きな作品が『美しい彼』でして。小説はもちろん、ドラマと映画は何度も繰り返し見ました。映画は、映画館へ10回以上も見に行ってしまいました(笑)」

萩原利久, 八木勇征 『美しい彼 Blu-ray BOX』 「美しい彼」製作委員会/MBS(2022)

萩原利久, 八木勇征 『劇場版 美しい彼~eternal~ 豪華版』 劇場版「美しい彼~eternal~」製作委員会(2023)

鹿糠「私も劇場に足を運びましたが、さすがに10回以上は異常値を叩き出しましたね、最高です。

2025年に発売された〈凪良ゆう作品集〉は、高校生と教師のほろ苦く切ない恋を描いた『未完成』、すれ違いから別れてしまった大人の切ない恋を描いた『薔薇色じゃない』、人間の青年とアンドロイドの近未来純愛譚『ショートケーキの苺にはさわらないで』が発売されまして、そのどれもが素晴らしかったのですが、なかでも『ショートケーキの苺にはさわらないで』は涙なしには読めない作品でした。正直なところ最初はあまり読まないジャンルに尻込みしていたのですが、いやはや読み返してしまいましたね。また、12月に発売されたシリーズ第4弾『2119 9 29』も手に入れたので、これから読んでいこうと思っているところであります」

凪良ゆう, 北野仁 『未完成』 徳間書店(2025)

凪良ゆう, 円陣闇丸 『薔薇色じゃない』 徳間書店(2025)

凪良ゆう, 丸山ハシシ 『ショートケーキの苺にはさわらないで』 徳間書店(2025)

凪良ゆう, 丸山ハシシ 『2119 9 29』 徳間書店(2025)

吉田「私も今まで見てきた中で個人的によかったBLコンテンツは、凪良ゆう先生の『美しい彼』なんです。私の日常にはもう欠かせない大切な作品です。小説ならではの凪良ゆう先生の言葉の美しさに惚れ惚れし、ドラマ・映画では小説の中から飛び出してきたかのような主演2人の美しさに圧倒されました。

この作品は、平良と清居2人の思いが広がっていくところから始まり、ほのぼのした日常が描かれ、さらに同性愛だからこその悩みなど要所要所に考えさせられるところがあり、小説を読みながら一度手を止め考えることがあったほど、とても作品に入り込みました」

鹿糠「小説って、そういう自分なりに登場人物の心情とかを考えながら、文字を噛み締めて読み進められるところが好きなんですよ。私は当時、実写化によって小説の風景が頭のなかで想像しやすくなったなとも感じました。解像度が爆上がりです。凪良先生のほかの作品を映像化するのであれば、ぜひ『美しい彼』の制作陣で実写化してほしいものです。

ちなみに吉田さんは2025年の作品だと、どんなコンテンツがよかったですか?」

吉田「なかなか漫画の最新作などに手を伸ばすことがなかった1年だったんですが、北野仁先生作のコミカライズ『美しい彼 5』の単行本はかなり楽しみにしていたので、刊行日にいろいろな場所を回って同じ巻を買いました。小説で読んでいたものが絵として見られる機会ってなかなかないので、ドラマや映画とはまた一味違う『美しい彼』の世界観を楽しめるコンテンツとして、これからも追っていきたいなと思います」

凪良ゆう, 北野仁 『美しい彼(5)』 徳間書店(2025)

凪良ゆう, 北野仁 『美しい彼(6)』 徳間書店(2026)

鹿糠「コミック版もチェックしているとは、素晴らしいですね! 私はコミック版は読んだことがないですが、今のお話を聞いていろんな角度から『美しい彼』の世界観を楽しめそうでいいですね。私も読んでみようかな」