〈聖アン〉の名でも知られる前奏曲とフーガを両端に配すクラヴィーア練習曲集第3巻を、世界屈指のオルガニスト、マクヴィニーが1702年製のアルプ・シュニットガー・オルガンで録音した。このオルガン、もとはフローニンゲンのアカデミー教会に据えたが、1710年、塔の崩壊により破壊。その後、1815-16年にアー教会に移設。100年もの沈黙を強いられた。「まるで雷鳴のようなペダルに感じたフーガの終結部は、私にとって人生を変えるようなスリリングな瞬間であり、最もインスピレーションに満ちた結末」と語るマクヴィニー。銘器で聴くバッハの最高傑作。その美しい響きをご堪能いただきたい。