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さまざまな作品に溶け込んでいる、匠の技に裏打ちされたDEZOLVEの旨味

 昨年、メンバーの3人が「マリオカート ワールド」の一部BGMの編曲や演奏を担当したことでも話題を集めたDEZOLVE。サウンド制作会社のユニークノートと業務提携を結んでいる北川を筆頭に、ゲーム音楽の制作においても引く手あまたで、そこでの経験や私生活でのプレイ体験が、『Biblion』のユニークさに繋がっていることは本文でも語られたとおり。また、アニメの劇伴などでの演奏も多い。

 それぞれ超絶技巧を持つプレイヤーたちだけに、結成当初から現在までスタジオやライヴでの演奏/作曲/編曲と多くの局面で重宝される状態が続いている。出自にあたるジャズ~フュージョン畑からJ-Popシーンまで、参加しているアーティストや作品は枚挙に暇がなく、完全に把握/網羅することは難しいが、いずれにせよDEZOLVE的なフレーズやサウンド・カラーは日本のポップ音楽におけるシグネイチャーのひとつだと言っても過言ではないはずだ。

 なお、山本と友田、北川はソロ名義や別コンボでのアルバムもリリースしている。いずれも、プレイやアンサンブルの妙を堪能できる名品だが、立ち戻ってDEZOLVEを聴くと、各人がもっとも自由奔放……ともすればアナーキーなまでにアイデアやテクニックをぶつけられるのはやはりこの本隊なのでは、という印象も。 *田中亮太

メンバーの参加作を紹介。
左から、2025年のサントラ『「ワンス・アポン・ア・塊魂」 オリジナルサウンドトラック‐かたまりのまにまに」(ランティス)、2022年のサントラ『HELIOS Rising Heroes』(フロンティアワークス)、2021年のサントラ『「鬼滅の刃」竈門炭治郎 立志編』(アニプレックス)、2024年のサントラ『SAND LAND』(サンライズ)、DIMENSIONの2024年作『34』(ZAIN)、角松敏生の2025年作『Forgotten Shores』(ARIOLA JAPAN)、DIALOGUE+の2023年作『DIALOGUE+2』(ポニーキャニオン)、倉木麻衣のB面集『Mai Kuraki B-Side BEST This is Our life』(NORTHERN MUSIC)、Adoの2026年の配信シングル“ビバリウム”(ユニバーサル)、山本真央樹の2021年作『In My World』(キング)、友田ジュンの2021年作『Daybreak』(STEELPAN)、北川翔也が在籍するNankai TRIOの2025年作『Antarctica』(A=tonal)