2025年、ビルボードライブのステージではベテランから新世代まで日本が誇るフュージョンアーティストたちが次々とライブを行う。かつしかトリオ、DEZOLVE、高中正義という異なる個性を持つ3組のステージは、フュージョンファンならずとも見逃せないものとなるだろう。

かつしかトリオ(左から向谷実、櫻井哲夫、神保彰)

まずは1月13日(月・祝)に東京、1月16日(木)に大阪での公演が予定されているかつしかトリオをピックアップしたい。元カシオペアの櫻井哲夫、神保彰、向谷実という日本のフュージョン界を代表する3人が組んだこのユニットは、2021年の結成当初からその独創的なパフォーマンスで注目を集めている。

今年9月にリリースした2ndアルバム『ウチュウノアバレンボー』は、緊張感のあるサウンドとフレーズの引き出しの多さに驚かされる仕上がりで、フュージョンを愛するヘヴィリスナーを新たな音楽の冒険へと誘った。今回は公演名に〈Organic〉を掲げ、アコースティックピアノやシンプルなドラムセットを用いた生音の魅力を存分に堪能できるステージとなる。

「とにかく曲の感じがアルバムとはがらっと変わる」と向谷が語っているように、『ウチュウノアバレンボー』の楽曲がどのような形で演奏されるのか。今年9月から11月にかけて行った全国ツアーのステージとは違う、ビルボードライブでしか味わえない3人の化学反応に注目だ。