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好きなことを続ける。それがネオキューティーロック!

――お話を聞いていると、三四少女は流行りと逆張りのハイブリッドを目指しているということでしょうか?

川田「ジャンルとか時代とかというよりも、やりたいことをやりたい願望が強いんです。だから〈ネオキューティーロックバンド〉という便利な言葉を掲げています(笑)」

――確かに三四少女の楽曲は多種多様ですよね。“青い春”は10代の焦燥感やエモーションが詰め込まれた楽曲です。川田さんにとっての中高生時代はどういうものでしょうか。

川田「中高生の頃は全然学校に行ってなかったんです。でも20歳のつどいとかで当時仲良かった子と会う機会が結構あって、あの時期ってなんやかんや楽しかったかもなと思うようになったんですよね。中高軽音部に入ってたからバンドが身近やったし、普通に学校に通ってたら三四少女を始めてなかったかもしれへんし。あの頃の全部が自分の〈今〉につながってるんやなと考えると、無駄じゃなかったなって。

実際にこのメンバーと出会ったのは高校生の頃なので、歌詞はメンバーや、ずっと知ってくれている人たち、観てきてくれている人たちに向けて書いています」

――イントロはポップパンク的なインパクトがありつつ、後半にはグランジを彷彿とさせるギターのエフェクトやコードワークの存在感が出てくるので、音色が歌詞に描かれた心情をよりリアルに映し出していると思います。

あんどりゅー「とにかく歌を立たせることを大切にしましたね。難しいことはしない、ベタなドラム。目に見えない、内なる炎を宿すようなイメージというか、俺が知っている青い春を音に込めました」

さっちゅー「歌詞が大切な曲なので、ベースもシンプルなものを心掛けました。ただコードがちょっと変わっているからフレーズは簡単だけど音色にフックがあるし、自分が高校生の頃に聴いていた邦ロックの雰囲気があるなと思います。今までの三四少女にはなかったタイプの曲なので、羽撫子を支えるように弾くのが楽しいです」

――川田さんがフロントマンとして覚悟を決めたから生まれた曲でもありますね。

川田「この取材の段階ではまだライブで披露していないんですけど、やったら気持ちよさそうやろなとは思っていて」

あんどりゅー「うん。これは羽撫子だけが目立つ曲でいい」

さっちゅー「そうだね。こういうバンドをやってみたかった」

川田あんどりゅー「そう! やってみたかった!」

――2024年にリリースした『恋してる・コンティニュー』は、ルーツやユーモアを取り入れながら三四少女はどういうものなのかを探っていくような楽曲が多いと感じましたが、2025年で様々なことを乗り越えて、今の三四少女は3人のやりたいことができる場所になっているんだろうなと思います。『一生仲仔』はその意思表示としても最適ではないでしょうか。

川田「そうかもしれない。今回のEPはほんまに全曲バラバラやから、これを許容してくれる人は三四少女がこれから何をやっても許してくれるんちゃうかな(笑)。これまでもずっと違うことばっかりやってるから〈なんか変わっちゃった〉とかでもないというか。もっと違うこともやってみたいし、好きなことをずっと続けていけたらいいなと思います。それがネオキューティーロック(笑)!」

あんどりゅー「“さよならトランジスタ”のギターリフは、たみが結構昔に考えていたものをそのまま当て込んだんです。今でもたみが作った曲もライブで演奏しているし、今までのこともこれからのことも全部大切にしていきたいですね。

3人で作り始めたときは、三四少女はちょっとダークな雰囲気になるのかな……と思ってたけど、結果的に今作もダンスビートが映える明るめでポップなものに着地ができたし、曲の振れ幅も大きいものになりました。ただどんどんどういうバンドなのか一言で言われへんようにはなってきてる(笑)。だからネオキューティーロックバンドという言葉はありがたいです」

川田「EPを聴いて三四少女がどんなバンドなのかわからへんという人もおるかもしれへんけど、東名阪リリースツアーのゲストのCAT ATE HOTDOGS、the dadadadys、クジラ夜の街は、自分がバンドを始める前からいちリスナーとして聴いていた、自分の人格を形成した憧れの先輩なんです。だからこのツアーに来てもらえば三四少女をわかってもらえると思う。〈これが好きなんやったらそうなるわ〉と思ってもらえると思います」