「世界史はジャズで踊る」は、ジャズ評論家として知られる村井康司が、ジャズを軸に世界の歴史を読み替えた異色の一冊。全体は7章で構成され、過去から現代までを、テーマごとにリズムよく描いている。ジャズに縁の深い場所、ニューオリンズ、ニューヨーク、ヨーロッパ、カリブ海、ブラジル、アフリカを移動しながら、それぞれの場所における過去から現代までを、因果関係ではなく、ジャズの即興演奏のような相互作用として見事に描いている。著者の知識と音楽的想像力に圧倒される、ユニークな歴史体験を提供する作品だ。歴史と音楽が交差する知的興奮に満ちている。