Official髭男dismの映像作品「OFFICIAL HIGE DANDISM LIVE at STADIUM 2025」のリリースを記念して、タワーレコードではフリーマガジン「TOWER PLUS+ Official髭男dism 特別号」を発行! ここでは中面に掲載されているレビューを掲載いたします。「TOWER PLUS+」はタワーレコード全店にて配布中です!※ *TOWER PLUS+編集部
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Official髭男dismが、2025年に開催したスタジアムツアーより6月1日に行った日産スタジアム公演を収録した映像作品「OFFICIAL HIGE DANDISM LIVE at STADIUM 2025」をリリースした。実際にこのライブを体験して感じた点や映像作品として観た視点を織り交ぜながら、今作の魅力に迫ってみよう。
25万人が体験した最高のパフォーマンス
2026年7月末に全国17会場26公演にわたるワンマンツアーのファイナル公演を終え、8月からは約2年ぶりとなるアジアツアーを開催予定のOfficial髭男dism(以下、ヒゲダン)。彼らが2025年春に開催したスタジアムツアーのファイナル公演の模様を収めた「OFFICIAL HIGE DANDISM LIVE at STADIUM 2025」が、Blu-ray/DVD/CDでリリースされた。
同ツアーはヒゲダンにとって初のスタジアムツアーで、全4公演で約25万人を動員。その最終日となる日産スタジアム公演は、同年秋より国内外で劇場公開され10万人を動員した。今作には劇場未公開の楽曲を含め、ライブ当日に披露された全曲が収録されている。また、Blu-rayとDVDは、ツアーの準備や舞台裏の模様を収めたメイキング映像Behind the Scenes「OFFICIAL HIGE DANDISM Road to NISSAN STADIUM」が収録された豪華仕様となっている。
人々の記憶に残る鮮やかなメロディ、明解な言葉で曖昧な感情を豊かに表現する言語化能力をフルに使った詞世界、メンバーそれぞれの多彩な音楽的素養や技術、知性をバランスよく配合したサウンドデザインといったポップスとしての強度に加えて、ライブハウスで培ってきた、たくましいグルーヴやエモーションも持ち合わせたバンドがヒゲダンである。〈ポップス〉と括るにはロックバンド的な躍動感や迫力、きっぷの良さがあり、〈ロック〉と括るには老若男女を虜にする人懐っこさがあるため聴く人を選ばない。つまりポップスとロックの魅力をどちらも最大限に活かした、ハイブリッドなバンドなのである。
その特性はライブパフォーマンスにも通ずる。7万人の大観衆が集まったあの空間で、彼らはそのポテンシャルを最大限に発揮してみせた。彼らのライブの主軸は〈音楽〉だ。自分たちが心を躍らせながら制作した楽曲たちを、その時点での最高のパフォーマンスで届ける。それを何よりも重んじていると言っていい。
ピアノ奏者ならではのボーカリゼーションと、ルーツであるブラックミュージックやメタル、ドラム経験者ならではの緩急と豪快さが活きた藤原聡(ボーカル/ピアノ)の歌声は、彼のしなやかな身のこなしを観ながら聴くとより実態を伴う。小笹大輔(ギター/コーラス)の細やかで集中力の通ったギターの指づかいや堂々たるソロプレイ、楢﨑誠(ベース/サックス)のリラックスしながら笑顔で奏でる瀟洒なベースラインやホーンパフォーマンス、松浦匡希(ドラムス/コーラス)のライブをリードし、メンバーに気を配りながら的確に刻むリズムなども同様だ。