©梅田航

ルーツ無くしてグルーヴ無し! 最高のライヴバンドによる極上のライヴアルバム

 ブルーズ・ザ・ブッチャー! この最高のブルーズ・バンドにして最高のライヴ・バンドが高円寺のJIROKICHIではなんと19年間にわたって毎月ライヴをしていたり、度々全国各地で目撃するチャンスがあったりするということが日本の音楽ファンにとってどれだけありがたいことか……本当にスゴイことなんです! 素晴らしい歌と演奏、曲紹介や楽しいお話まで衰え知らずのライヴはいつも伝説級。ストーンズもスゴいがブッチャーもスゴい!

ブルーズ・ザ・ブッチャー, 山岸潤史 『ライヴ・アット・磔磔』 Pヴァイン(2026)

 そしてこのたび登場したライヴ・アルバムは、これまた数々の伝説を生んできた京都の歴史的ライヴハウス〈磔磔〉での、ゲストに山岸潤史氏を迎えての一枚です。山岸氏といえば、ニューオリンズへと拠点を移し活躍を続け今年は現地のバンドでなんとグラミー賞ノミネート……ブッチャーの永井ホトケ隆氏とはウエスト・ロード・ブルース・バンド結成からの盟友であり、1980年代から渡米してチャカ・カーンやボビー・ウーマックらと共演していたドラマーである沼澤氏とも深い繋がりのあるレジェンド。ホトケ氏とのデュオ作をレコーディングする為に来日されておりました。

 そんな2024年4月の録音、ウエスト・ロードの記念すべきファースト・アルバム1曲目だったという“Tramp”で幕を開け、艶やかなコテツ氏の歌唱コーナーもあり、グングン熱が高まりラストの“Mojo Boogie”で大団円! 臨場感たっぷりで引き込まれる仕上がり、ミックスは内田直之氏。じっくりお楽しみください!

 偉大なるジェームス・ギャドソンとの共演作からシングル・カットされた7インチも同時発売。マイケルの映画で〈モータウン〉を知った方、ぜひギャドソンのようなそこにいたミュージシャンを掘り下げて楽しみを広げてください……ルーツ無くしてグルーヴ無し!

 リリース・ツアーも決定、もしかするとあなたの家のすぐ近所で新たな伝説の夜が繰り広げられるかもしれません!