小気味良いホーンとパーカッションの響くファンキーなアフロビート“荊姫”での幕開けが、この2年ぶりのアルバムでの鮮やかなモード変化を物語る。ライヴ・バンドであるハハとヘアピンズの演奏を活かした楽曲が中心となり、月ノ美兎を迎えたメルヘン・ポップ“きたれりルート”やメロディアスなロック・ナンバー“蜜の主”があれば、松丸契のサックス・ソロをtofubeatsが実況中継するフリー(キー)ジャズ調のブレイクコア“ボス・モワレ・FS”や“我々不吉戦士”など構築美に溢れた音の快感もあり、曲の振り幅はいよいよ多彩。イメージを越えた地平でもっと素直に楽しまれていい傑作だ。
長谷川白紙『素直な気持ちアルバム』月ノ美兎とのメルヘンポップ、松丸契とtofubeatsを迎えたブレイクコアなど構築美に溢れた傑作が誕生