止まった時計がふたたび動き出した。ブランクを経て音楽性が変わってしまうバンドもいるが、アラバマ・シェイクスが11年ぶりとなるサード・アルバムで奏でているのは、前作の正しい続編と言えるサイケデリック・ソウルだ。ムーディーな曲が大半を占めるものの、音響効果を駆使したアトモスフェリックな音像から浮かび上がるバンド・サウンドはとことんソリッド。じわじわと熱を上げ、気づけば白熱している歌と演奏が物語っているのは、ライヴ・バンドとして彼らが持つ凄みだ。なかでも寡黙なギタリストであるヒース・フォッグの存在を、多くのリスナーが改めて認識するに違いない。