コラム

アラバマ・シェイクスやWHITE ASH、GLIM SPANKYら、デリコと並んで60~70sへの憧れ抱く現代のロックンローラー

【PEOPLE TREE】LOVE PSYCHEDELICO Pt.3

ROCK YOU, ROCK ME, OH, OH, OH, OH!
60~70年代への憧れを熱く胸に抱いた現代のロックンローラーたち!!

 改めてデリコの作品を聴き直してみて、まず真っ先に感じたのは、現行のロック・シーンには彼らと並べて聴けるサウンドがあちらこちらで鳴っているな~ということ。目立ったところを挙げると、ジャック・ブラックブラック・キーズを中心に沸き立った、オールド・スクールなロックの魅力をいまに伝えようとする動きでしょうか。例えばそれは、ハンニ・エル・カティーブにも、ベンジャミン・ブッカーにも、近年のノラ・ジョーンズの各種サイド・プロジェクトにも当てはまるわけで。とりわけ〈ジャニス・ジョプリンの再来〉なんて賛辞を受けるブリタニー・ハワードをフロントに据えたアラバマ・シェイクス(4月にリリース予定のアルバムも楽しみ!)、〈ブルース・ロック化したアデル〉みたいなデビュー作『Love Stuff』で一気にブレイクを狙うエル・キングあたりは、デリコ・ファンのストライク・ゾーンにピタッと入ると思います。

【参考動画】アラバマ・シェイクスのニュー・アルバム『Sound & Color』
収録曲“Gimme All Your Love” パフォーマンス映像

 

 また、さらにピンポイントで突っ込むと、“Freedom”などNAOKIのゴリッとしたリフを押し出すハードな音を好まれている方には、レッド・ツェッペリンをインディー・ガレージ感覚で解釈したようなディープ・ヴァリーロイヤル・ブラッドも、補足でオススメさせてください。

【参考動画】ロイヤル・ブラッドの2014年作『Royal Blood』収録曲“Out Of The Black”

 

 もちろん、古き良きロックの再興を企てるのは、何も欧米勢に限らず……。デリコとは音楽の趣味がかぶり、デビュー時には何かとよく比べられていたSuperfly、英詞と日本語詞の混ぜ方や声質からして〈男版KUMI〉な雰囲気のヴォーカルがカッコイイWHITE ASH、男性ギタリスト+女性ヴォーカリストという編成もバッチリなGLIM SPANKYなどなど、日本にもデリコと志を同じくする頼もしいアーティストが存在していることは、ここに書き出すまでもないでしょう。

【参考動画】WHITE ASHの2015年作『THE DARK BLACK GROOVE』収録曲“Orpheus”

 

【参考動画】GLIM SPANKYの2015年のシングル“褒めろよ”

 

 そんななか、ローリング・ストーンズ好きとして知られるNAOKI初の外部プロデュース仕事が、THE BAWDIESのメジャー進出作『THIS IS MY STORY』というのは、物凄く納得のいくものでした。ブリティッシュ・ビートのマナーに従い、ロックがダンス音楽であることを思い出させてくれた同作は当然のこと、〈アイルランドのTHE BAWDIES〉と言って差し支えないストライプスの『Snapshot』だったり、音の質感は異なるものの、「ジャズを英国らしいロックンロールで解釈した」と本人が語るノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズの『Chasing Yesterday』も、デリコ・サウンドと同一線上で楽しめるんじゃないかと考えています。

【参考動画】ストライプスの2013年作『Snapshot』収録曲“You Can't Judge A Book By The Cover

 

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