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ファイヴ・フィンガー・デス・パンチを筆頭に、ザ・フーやイン・ディス・モーメントら多彩な顔ぶれの作品を定期的にリリースし、この数年で信頼を増している注目のレーベル=ベター・ノイズ。今回はその主要作をチェックしてみよう!
ファイヴ・フィンガー・デス・パンチを筆頭に、最近になってますます名前を見るようになったベター・ノイズ・ミュージック。ラウド・ロック系の話題作をコンスタントに送り出す一大勢力となったこのレーベルは、アーティスト・ディヴェロップメント専門会社であり、音楽/書籍/映画/ドキュメンタリー/TV番組/演劇/ツアーなど幅広い分野を手掛けるコンテンツ制作/マーケティング会社であるベター・ノイズ・エンターテインメントの系列下にあるインディー・レーベルだ。
レーベルを設立したのは、80年代からさまざまなアーティストのマネージメントに携わってきたアレン・コヴァック。そんな業界の実力者が2006年に設立したのがイレヴン・セヴン・ミュージックで、パパ・ローチやバックチェリー、モトリー・クルーらのインディペンデントな活動を支えつつ、同社は徐々に複数のレーベルを統括する形へと事業を拡大していく。そのブランドのひとつとして2015年に誕生したのがベター・ノイズだったが、2019年にはイレヴン・セヴン傘下の全レーベルがベター・ノイズの名前に統合〜リブランド。ブランド名をひとつに集約したことで結果的には所属アーティストの層の厚さも明快になり、ベター・ノイズはアーティスト育成に特化した業界屈指のインディペンデントなパワーハウスというポジションを確立して現在に至っている。
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現在の主要な所属アーティストは、以下に近作を紹介したメンツの他にも、バッド・ウルヴズやラスマス、ナッシング・モア、ブレイク、ソレンス、アスキング・アレクサンドリアなど、名のあるヴェテランから新進まで数多くの面々がさまざまな国からラインナップされている。また、一口にラウド系といっても各々の備えた音楽性は多彩で、決して一辺倒なレーベルでないことは強調しておきたい。そろそろ日本でも脚光を浴びそうな5FDPはもちろん、これからも多種多様な顔ぶれが音楽シーンにベターなノイズを響かせ続けてくれることだろう。

マリア・ブリンクをフロントに擁するLA発オルタナ・メタル・バンドのベター・ノイズ移籍作。ゴシック〜インダストリアルを起点とした音楽性の広がりと変容を表現しつつ、不穏で重々しい世界観を一貫する。ポリスやピンク・フロイド、NINのカヴァーも興味深い。

エヴァ・マリーが率いるデトロイト産のバンドは、2022年にベター・ノイズ入りした注目株。女性ヴォーカルという点ではキャッチーな表題曲に招いたマリア・ブリンクの在籍するイン・ディス・モーメントにも通じるが、こちらはよりハード・ロッキンな爽快感が親しみやすい。

スウェーデンが誇るパワー・メタルの王者はこの最新作からベター・ノイズに移籍。歴史上の偉人や出来事を題材にした勇ましい作風は健在で、ここではテンプル騎士団やチンギス・ハン、ジャンヌ・ダルクら著名な戦士や覇者をテーマに勇ましい楽曲を繰り出している。

90年代から活動するカナダ産オルタナ・バンドのヴェテランも、長い活動休止を経てベター・ノイズと契約。10年ぶりのオリジナル作となった本作では従来のポスト・グランジ路線を踏まえつつ、60〜70年代の巨人たちの影響を窺わせる骨太なサウンドがストレートにかっこいい。

イレヴン・セヴンからの生え抜きとなるペンシルベニア産バンドの通算5作目。ヒップホップやEDMに親しんだ世代ならではの感覚で初期リンキン・パーク的なスタイルを拡張する路線がさらに研ぎ澄まされ、圧巻のスケールで送る“Die For You”などが実にドラマティックだ。

マイケミ以降のシアトリカルなエモを中心に振り幅の広いサウンドを展開するアトランタ出身の期待株。今年に入ってギタリストが交代したものの、粒揃いな楽曲の魅力を華やかな存在感が超キャッチーに輝かせた本作のデラックス盤を経て、次の一手で大きく飛躍しそうな予感!
カリフォルニア州ハンティントンビーチで結成された、サブライムに通じるスタイルのレゲエ・ロック・バンド。この4年ぶりのアルバムでもホーンの小気味良いルーツ系やスカからラップが前面に出たハード系までを多彩に聴かせる。全編を通じて抜き差し自在なグルーヴが心地良い。
90年代から活躍してきたフロリダのパンク・バンドが、2022年の再結成を経て完成した力作。トラヴィス・バーカーが制作を指揮してドラムスも担当し、モダンな勢いを持ち込んでいる。アヴリル・ラヴィーンやマット・スキバ(アルカライン・トリオ)の客演も豪華。

The Whoではなく、モンゴル語で〈人間〉という意味のHUを名乗るザ・フー。92年に完全な民主化が実現するまではメタルが禁じられていたというモンゴルの地から登場した4人組は、持ち前のミュージシャンシップで民族楽器や唱法とHR/HMを融合した新しいスタイルの〈フンヌ・ロック〉を生み出した。もともとは2016年にウランバートルで国立音楽舞踊音楽院の学生たちによって結成されたバンドで、初作の海外配給をイレヴン・セヴンが担当した縁からかベター・ノイズと契約。〈グラストンベリー〉出演など欧米での目覚ましい飛躍を経て自信を増したこちらの3作目では、シグネチャーとなるモリンホール(馬頭琴)やトプショールといった伝統楽器の演奏やホーミーの技術を取り入れた独創的なサウンドがさらに雄大かつパワフルに推進されていて圧倒されること必至だ。今回リリースされた日本盤にはアイアン・メイデン“Trooper”のカヴァーも収録されているので、この機会にぜひチェックしてみてほしい!

