世界の舞台で活躍中の二人の音楽家が描く、それぞれの三島由紀夫

 三島忌(11月25日)を目前に控えた2026年11月20日、東京・TOPPANホールで〈THE DAY OF MISHIMA ―川井郁子『美徳のよろめき』× 滑川真希/フィリップ・グラス『MISHIMA』〉が開催される。三島由紀夫生誕100年を迎えた2025年11月15日、〈フィリップ・グラス『MISHIMA』オーケストラとバレエの饗宴〉(東京オペラシティコンサートホール)で国内外の音楽シーンに鮮烈な軌跡を刻んだ川井郁子と滑川真希。一年の時を経て、再び三島由紀夫の世界と向き合う。

 今回、二人はそれぞれ異なるアプローチから三島由紀夫を描き出す。川井郁子は、三島由紀夫の小説「美徳のよろめき」を題材に、川井郁子プロデュース・モノオペラ「美徳のよろめき」の新制作版を発表。〈演奏〉と〈語り〉を軸に、三島文学に描かれた愛と官能、その奥にある人間の心の揺らぎを舞台上に描き出す。ニューヨークをはじめ国内外の舞台で活動し、クラシックの枠を越えて表現を続ける川井郁子。「三島文学に内在する愛の哀しみ、心の揺らぎを感じていただきたい」。本年6月6日、新国立劇場中劇場で上演した同作品は、ピアソラ、エリック・サティ、エディット・ピアフらの楽曲を織り交ぜながら「美徳のよろめき」の世界を音楽劇として表現した。

 一方、滑川真希は、フィリップ・グラス「MISHIMA」をピアノ独奏で奏でる。ウィーンを拠点に、ウィーン楽友協会、カーネギーホール、パリのフィルハーモニーホールなど世界各国の主要なステージで演奏を重ね、フィリップ・グラスから厚い信頼を寄せられてきたピアニスト。グラスが映画「Mishima: A Life in Four Chapters」のために作曲した作品を演奏する。「フィリップ・グラスの『MISHIMA』は、三島由紀夫氏の心模様を写し出し、現代を生きる私達に深く問いかけます。グラスの日本へのオマージュ『MISHIMA』、その〈迫力〉と〈底深い美しさ〉をライブで是非お聴きください」。三島由紀夫の人生と作品を音楽で描いた「MISHIMA」を世界各国で演奏を続ける滑川。三島忌を前に帰国後、日本のステージに挑む。

 会場は三島由紀夫が最期を迎えた陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地(当時)に近接するTOPPANホール。三島由紀夫の人生と美が現代に蘇る特別な一夜が誕生する。(9月24日より主要プレイガイドで抽選先行受付を開始)

2025年11月14日に東京・初台の東京オペラシティコンサートホールで開催された〈フィリップ・グラス『MISHIMA』オーケストラとバレエの饗宴〉

 


LIVE INFORMATION
THE DAY OF MISHIMA
川井郁子『美徳のよろめき』× 滑川真希/フィリップ・グラス『MISHIMA』

2026年11月20日(金)東京・小石川 TOPPANホール
開場/開演:18:00/18:30

■演奏曲
・第一部:フィリップ・グラス「MISHIMA」(編曲:マイケル・リースマン)
「Mishima / オープニング」
「11月25日: 朝」
「1934: 祖母と公威」
「金閣寺」
「収のテーマ: 鏡子の家」
「1937: 聖セバスチャンの殉教図」
「鏡子の家」
「11月25日: 市ヶ谷」
「授賞式のモンタージュ」
「奔馬」
「1962: ボディービル」
「11月25日: 最期の日」
「F-104: “太陽と鉄”より エピローグ」
Mishima / クロージング」
※映画「Mishima: A Life in Four Chapters」のためにフィリップ・グラスが作曲した楽曲のピアノ・ソロ版を演奏

・第二部:新制作版「川井郁子プロデュース・モノオペラ『美徳のよろめき』」(台本・演出・音楽/川井郁子)
「ジャンヌ・イ・ポール」
「セピアワルツ」
「天使のミロンガ」
「ラヴィアンローズ」
「グノシエンヌ」
「グランタンゴ」
「ジムノペディ」
「ブエノスアイレス零時」
「天使の死」
「Soledad」
「聞かせてよ愛の⾔葉を」
「天使の復活」
※新たな舞台芸術に挑み続ける〈越境するヴァイオリニスト〉川井郁子が紡ぐ、文学と音楽が融合する音楽劇。2026年6月6日、新国立劇場中劇場で上演された同作品の新制作版に挑む

■出演
第一部:滑川真希(ピアノ)
第二部:川井郁子(ヴァイオリン&語り)
松永裕平(ピアノ)、鈴木崇朗(バンドネオン)、齋藤順(コントラバス)

公演オフィシャルサイト:https://classics-festival.com/rc/performance/the-day-of-mishima/