COLUMN

シーンの円環が継続した東京のインディー・ポップ

【OPUS OF THE YEAR 2014】 Part.20

 セカンド・アルバム『グッド・ナイト』で別格の個性を見せつけた森は生きているを中心に、吉田ヨウヘイgroupROTH BART BARONayU tokiOといった〈cero以降〉とも言うべき面々が次々と良作を発表した2014年。その音楽性はとても一括りにはできないが、アメリカーナ、サイケデリック、チェンバー・ポップといったところでアメリカのインディー・シーンとも何らかの形で共振しつつ、それぞれが強いリスナー気質で音楽を掘り、独自のポップスに着地させているバンドたちと言えるか。さらにはayU tokiOの猪爪東風がプロデュースで参加した内村イタル & musasavibandのような、よりポップな歌モノの度合いを強めた新人が現れているのも興味深い。

【参考動画】森は生きているの2014年作『グッド・ナイト』収録曲“煙夜の夢”

 

 また、かつてのティン・パン・アレーに通じるミュージシャン間の交流もより活発に。昨年はcero周辺のリリースが続いたが、2014年はさりげなく10周年を迎えたトクマルシューゴ界隈がトピックでは。例えば、正規の流通盤が待望視されていた王舟がトクマルのバンド・メンバーも参加した初作をついに発表し、トクマル本人が在籍する新バンド、YankaNoiや、トクマルの影響で宅録を始めたNohtenkigengo(ライヴ・メンバーとして森は生きているの岡田拓郎が参加)もCDデビューするなど、シーンの円環を感じさせた。

【参考動画】王舟の2014年作『Wang』収録曲“Thailand”

 

▼関連作品

左から、吉田ヨウヘイgroup『Smart Citizen』(Pヴァイン)、ROTH BART BARON『ロットバルトバロンの氷河期(ROTH BART BARON'S “The Ice Age”)』(felicity)、ayU tokiO『恋する団地 』(Pヴァイン)、王舟『Wang』(felicity)
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