主力であるミーク・ミルの投獄や、そのミークとワーレイの不仲騒動などメイバック・ミュージック内でのトラブルが続くなか、ボスのリック・ロスは安泰な活動をアピールするかのように、2014年2枚目の新作を短いスパンでリリース。地下での再評価熱が高まるプロジェクト・パット参加の“Elvis Presley Blvd.”やR・ケリーを迎えた“Keep Doin’ That”などの先行曲で手堅くバズを作ってリリースへと繋いでいく様は流石だし、もっとも注目度の高いジェイZとの“Movin’ Bass”では(発売時期を謀ったかのように)プロデュースを手掛けたティンバランドによる別テイクのリーク騒ぎを巻き起こしたり、というハイプ感もあり。なかでもブーシー・バッドアズを招いた“Nickel Rock”が個人的にはハイライト。