エキゾティックかつグラマラスなアルバニア系USシンガーによる2作目。トラヴィス・バーカー、リック・ロス、タイ・ダラー・サイン、リル・ウージー・ヴァート、ドージャ・キャットら強力なゲストを迎えつつも主役は〈私〉。ハスキーなベイビー・ヴォイスを巧みに駆使して、勝気なイマドキ女子を演じ切る。シックスやバーンズ、グレッグ・カースティンらによるプロダクションは、どれもカリッと小気味良く、アタック感が抜群。ハウシーなダンス・チューンからバラードまで曲調も多彩で、“Mama”にはクイーン“Bohemian Rhapsody”の一節を用いるなどアイデア満載。2000年代前半あたりのピンクやアヴリル・ラヴィーンを彷彿とさせる音作りが随所で聴こえてくるのもおもしろい