ハチミツで漬けたように甘いボンジュール鈴木の囁き声が耽美な主題歌“あの森で待ってる”をリードに、毎回〈百合=女の子同士の恋愛〉と〈クマ〉が嵐のように絡み合う謎だらけの展開で物議を醸している話題作「ユリ熊嵐」。監督の幾原邦彦は「少女革命ウテナ」「輪るピングドラム」などを世に送り出してきた異才で、前者ではJ・A・シーザーを担ぎ出すなど、音楽面でも才気走っている人です。今回は〈ピンドラ〉からの続投となる橋本由香利が音楽を担当。女声スキャットが飛び交うソフト・ロック度高めの内容で、ヒトとクマが織り成すミステリアスな世界をエレガントに演出してます!

幾原邦彦 ユリ熊嵐 第1巻 フロンティアワークス(2015)