デビュー10年目に発表して絶賛された2013年作『Catching Waves』では、ソングライターとしての実力も存分に発揮していたが、今回は多くのジャズ・ヴォーカル・ファンが待ち望んでいただろうスタンダード集。ときに洒脱に、ときに朗々と、ときに哀愁成分多めで歌うヴェロニカの素晴らしい表現力に惚れ惚れしてしまう。現行の北欧ジャズ・シンガーのなかでも突出した才能であることを再確認。