ドリー・パートンやシェリル・クロウ、ヴィンス・ギルにアシュリー・モンローなど豪華メンツが集ったこの企画盤は、ヴァージニア州はブリストルが〈カントリー・ミュージック誕生の地〉と呼ばれるきっかけになった、1927年の歴史的なレコーディング〈Bristol Sessions〉を再録音した意欲作だ。オリジナルの録音に参加したことで発見されるに至ったカーター・ファミリーの楽曲など、南部の薫りが濃厚に漂う古式ゆかしいナンバーを極めてシンプルな演奏で料理。アメリカン・ルーツの深奥に触れようと試みるパフォーマンスの数々は、こちらの想像力をやたらと刺激してくれる。ハリウッドを代表するコメディアン、スティーヴ・マーティンによるバンジョー演奏も聴き逃せない。