前々作から前作への変化を思えば決して意外ではなかった。とはいえ、ここまでハマるとは予想外だったし、制作するルイス・ベルの器用さにも改めて驚かされるカントリー・アルバム。モーガン・ウォーレンとの“I Had Some Help”やルーク・コムズとの“Guy For That”などトレンディな顔役とのヒットはもちろん、ブレイク・シェルトンやクリス・ステイプルトンといったスターやその次代にくるジェリー・ロールやレイニー・ウィルソン、さらにティム・マッグロウやドリー・パートンのような超大御所、ブルーグラス勢までキッチリ押さえているのが全方位的な気配りを感じさせておもしろい。気楽に聴ける好盤。