闘牛士に挟まれたジャケも含め、ペギー・リー『Latin Ala Lee』(60年)へ真っ直ぐなオマージュが示された本作は、稀代のメロディーメイカー流のこだわりが散りばめられたラテン・ポップ盤だ。ジェントルな旋律とボッサ・ビートの和え具合がイイ塩梅な“I Guesse I'll Always Love You”など、楽曲は例によって一級品揃いだが、ゆったりしたリズムの効果もあってくつろぎ度数は従来より高め。心地良いったらありゃしない。