ヴィヴァルディの『四季』を大胆にアレンジして特大ヒットを飛ばしたモダン・クラシカルを代表する音楽家のひとりマックス・リヒターの新たなる試み「眠りの音楽」。CD/LPでリリースされる1時間のヴァージョンとデジタル版として8時間に及ぶ〈体験〉としての作品がある。もちろん睡眠へと誘うことを意図して制作されているので派手なアプローチではないが、これはもう眠るのが本当に勿体無い。圧倒的な美しさを湛えた〈音〉がとめどなく流れでてくる泉のようだ。ピアノや器楽に声、キーボードやエレクトロニクスを巧みに折り重ねた手法は彼の最も得意とする語法であるが〈眠り〉という目的下でそれらは新鮮な響きをもつ。
モダン・クラシカル代表する音楽家、マックス・リヒターの新たな試みは圧倒的な美しさ湛えた音が溢れる〈眠りの音楽〉
DG Deutsche Grammophon