ロックンロールはバッド・ボーイたちのもの――聴くたびにドスの効いた声でそう教えてくれるCOOLSの音楽。日本最長の現役ロック・バンドにしていつまでもギラギラしまくりなR&Rエンジェルスが、デビュー40周年の記念シングル“泣きながらツイスト”を届けてくれた。サウンズ“Mandschurian Beat”のような哀愁度満点のメロディーがたまんないこの新曲、〈GT! GT!〉ってコーラスが随所に登場するってことはアレですよ、クールスRC時代のヴォーカル=横山剣の書き下ろしだって話。昭和歌謡っぽい匂いも魅力的な剣さん節大炸裂のロック・チューンとなっている。
そしてクレイジーケンバンドも参加したトリビュート盤『A TRIBUTE TO COOLS“GET HOT COOL BLOOD BROTHERS”』も同時に到着。COOLSからの影響を公言している藤井フミヤの“クールス”やツッパリたちの永遠の兄貴分、横浜銀蝿の“Tバード・クルージング”など週末のパーティーでぜひかけたいイカしたナンバーがひしめき合う本作。剣さんが舘ひろしになり切るCKBの“恋の炎は燃えて”、捨て鉢感が色濃く滲むキノコホテルの“薔薇の刺青”が伝えるのも、〈ロックンロールは不良のもの〉って声明。やっぱそうじゃなきゃ。