25枚目となるオリジナル・アルバムが今年も到着。熱量過多のロック・ディスコ“Hi”、ミッドテンポのクールなアーバン・ソウル“Summertime 411”、CKB流のメロウ・マッドネスを醸造する“ふぁーすとくらす”……ブラジリアンにもレゲエにも手を伸ばし、多種多様なサウンドを混在させるスタイルは今回も健在ながら、ソウル〜ファンクの意匠を纏った楽曲の割合が(比較的)多いからか、スムースで統一感のある聴き心地の作品に仕上がっている。それゆえにエキゾな気分を掻き立てる歌謡ナンバーを畳み掛ける中盤の展開が効いているし、終盤に配された“くらげ”の爽やかなポップネスにも持っていかれてしまう。