2015年を無事駆け抜けることができたMikiki。ここでは今年1年で人気の高かったレヴュー記事をジャンルごとに紹介します。おそらく世のヒット・ チャートとは大きく異なるランキングになっていますが、Mikikiの読者の方々が注目した2015年の作品はコレ! ということで興味深い並びなのでは? 今回はDANCE/ELECTRONICAのトップ10!

 

 

1位は、ディーゴの4年ぶりとなるセカンド・アルバム『The More Things Stay The Same』。さまざまなサウンドをコズミックかつソウルフルにミックスさせた、これぞ西ロンドン・ダンス・ミュージックの真髄と言うべき同作が、ジャンル内でぶっちぎりの高アクセスを記録し首位に輝きました。8位のダークスター、10位のスウィンドルなど、昨年のアーリー・ハウス・リヴァイバルとはまた異なった形で、2015年もUKのエレクトロニック・ミュージックは豊作だったことが窺えます。

また、2位にはシカゴ・ゲットー・ハウスの重鎮、DJクレントの初作『Last Bus To Lake Park』が登場。そのほかトップ10内でも、ヴェイパーウェイヴの代表アクトであるジャイアント・クロウの『Dark Web』、イタリア人プロデューサー、クラップ! クラップ!がトロピカルな秘境ダンス・ミュージックを鳴らした初作、UKの若きビートメイカー、サブマースの2作目などが、ジュークフットワークを取り入れたうえで、それぞれのサウンドを刷新しており、同ジャンルが現在のシーンに与えている影響の大きさを再確認させられます。Mikikiの連載〈D.J.FulltonoのCrazy Tunes〉もジュークを掘り下げていくうえで必読です!