2015年を無事駆け抜けることができたMikiki。ここでは今年1年で人気の高かったレヴュー記事をジャンルごとに紹介します。おそらく世のヒット・ チャートとは大きく異なるランキングになっていますが、Mikikiの読者の方々が注目した2015年の作品はコレ! ということで興味深い並びなのでは? 今回はDANCE/ELECTRONICAのトップ10!
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1DANCE / ELECTRONICA
ディーゴ 『The More Things Stay The Same』 ジャズやアフリカ音楽、70sソウル混合し洗練グルーヴ創出したタイムレスな良作
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2DANCE / ELECTRONICA
DJクレント 『Last Bus To Lake Park』 精巧なリズム仕事で本場の超絶センス見せたシカゴ・ジューク界最後の大物の初作
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3DANCE / ELECTRONICA
ジャイアント・クロウ 『Dark Web』 ジュークやトラップを独自咀嚼しインディーR&Bとも共振した、オレンジ・ミルク主宰者による最新作
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4DANCE / ELECTRONICA
VA 『Ten』 ホライゾン・ミュージックの10周年を祝うコンピはハード系からディープものまで文句ナシの品揃え
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5DANCE / ELECTRONICA
クラップ! クラップ! 『Tayi Bebba』 トロピカルでバレアリックな香り纏いベース~ジュークを次のステージに着地させた初作が銀盤化
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6DANCE / ELECTRONICA
サブマース 『Stay Home』 ジューク以降の複雑リズム走らせつつ90年代R&Bの甘み注入で香しいベース音楽に仕立てた新作
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7DANCE / ELECTRONICA
VA 〈Body Language Vol.16〉 ピアニストのフランチェスコ・トリスターノがゲットフィジカル定番ミックスで新たな可能性切り拓く
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8DANCE / ELECTRONICA
ダークスター 『Foam Island』 トム・ヨーク~ジェイムズ・ブレイクの系譜ながらUKトラッドの匂いも感じさせる新作
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9DANCE / ELECTRONICA
トーチャード・ソウル 『Hot For Your Love Tonight』 生音ハウス・グルーヴにブギー~ファンク取り入れた新作
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10DANCE / ELECTRONICA
スウィンドル 『Peace, Love & Music』 Pファンクやレゲエにガラージ跨ぐグルーヴの理想型持つUK的折衷ソウル作
1位は、ディーゴの4年ぶりとなるセカンド・アルバム『The More Things Stay The Same』。さまざまなサウンドをコズミックかつソウルフルにミックスさせた、これぞ西ロンドン・ダンス・ミュージックの真髄と言うべき同作が、ジャンル内でぶっちぎりの高アクセスを記録し首位に輝きました。8位のダークスター、10位のスウィンドルなど、昨年のアーリー・ハウス・リヴァイバルとはまた異なった形で、2015年もUKのエレクトロニック・ミュージックは豊作だったことが窺えます。
また、2位にはシカゴ・ゲットー・ハウスの重鎮、DJクレントの初作『Last Bus To Lake Park』が登場。そのほかトップ10内でも、ヴェイパーウェイヴの代表アクトであるジャイアント・クロウの『Dark Web』、イタリア人プロデューサー、クラップ! クラップ!がトロピカルな秘境ダンス・ミュージックを鳴らした初作、UKの若きビートメイカー、サブマースの2作目などが、ジューク/フットワークを取り入れたうえで、それぞれのサウンドを刷新しており、同ジャンルが現在のシーンに与えている影響の大きさを再確認させられます。Mikikiの連載〈D.J.FulltonoのCrazy Tunes〉もジュークを掘り下げていくうえで必読です!