クラブ・シーンにおけるブラック・ミュージックを更新し続ける存在として、USにセオ・パリッシュがいるのであれば、UKにはこの西ロンドンの雄がいる。そういえば最近セオのサウンド・シグネイチャーから盟友カイディ・テイタムとの共同名義でシングルを出すというトピックもあったディーゴだが、ここにソロ名義でのセカンド・アルバムを届けてくれた。ジャズやアフリカ音楽、70年代ソウルを巧みなクロスオーヴァー感覚でブレンドし、独自のフィルターを通して洗練されたグルーヴを生み出す様はディーゴならでは。今回は特に“Star Track 7”“We've Been Here Before”“The Stronghold Of Lithius”のフュージョン的なアプローチが安定して心地良いです。タイムレスに楽しめそうなクォリティー。