ジャケもサウンドも強烈にサイケデリック!! アフロ・ビートジャズ・ロックグナワ等の要素をミックスしたエチオ・ジャズ・ファンクを展開するベルギー出身のBlack Flowerによるデビュー作。シンク・オブ・ワンなどでの演奏歴のある米国人コルネット奏者のジョン・バードソング他、ベックトム・ウェイツらのバックを務めてきたギタリストのスモーキー・ホーメルらがゲストで参加。《I threw a lemon at that girl》《Jungle Desert》など、ローファイな音処理、全体に漂うダブ感が強力なグルーヴとともに脳に訴えかけてくる!!

 


数年前に一世を風靡した、というのは言い過ぎだが演歌or民謡的メロで注目を集めたエチオピア音楽。復刻ものや現行もの、ヨーロッパを中心としたフォロワーものも数多く紹介されてきた中、最近はまっているのがこのベルギー発ブラック・フラワー。何が好きかはなかなか筆舌に尽くし難いのだが、ヨーロッパ勢でも現地シンガーを起用したり、まぁしなくてもそれっぽい塩辛いのはあるのだけれど彼らはその辺塩分控え目というか、とは言え嘘臭さは無くダブやエレクトロニック的なもの、アヴァンギャルドなジャズとか通過したメンバーもいそうな要素も端々に感じさせてポーラーベアーその周辺好きはどハマりな感じでいい塩梅だ。