INTERVIEW

飛躍の時期と人生の節目を同時に迎えた寿君、もっとも伝えたい気持ち込めた新作『SPECIAL THANX~ありがたや~』を語る

飛躍の時期と人生の節目を同時に迎えた寿君、もっとも伝えたい気持ち込めた新作『SPECIAL THANX~ありがたや~』を語る

キュウキョクを求める旅の途中で感じた感謝の心――それがみんなと幸せをシェアするこの音を生んだ!

 2014年にミニ・アルバム『オレノキュウキョク』を発表して以降、コラボ曲をまとめた企画盤『コンビイズム』のリリースに、自身のワンマン・ライヴやHISATOMIとの〈NIKOICHI GOLDEN TAG〉ツアーの成功、そして双方のライヴのDVD化、さらには数々の客演ワーク……と、着実なステップでファンを増やし続けてきた寿君。そのキャリアも10年を数え、彼は30歳になった。3年ぶりのニュー・アルバムのタイトルは、アーティストとしての飛躍の時期と人生の節目を同時に迎えた寿君がいま、もっとも伝えたい気持ちを真っ直ぐに差し出したもの。題して『SPECIAL THANX~ありがたや~』。『オレノキュウキョク』に続き、沖縄でのレコーディングをベースにジャマイカでも録音された本作について当人はこう語る。

 「これは10曲目の“SPECIAL THANX”に到達するまでのアルバム。人生の節目を迎えて、いまも元気に歌って、みんなと一緒に楽しんで、幸せでいられることに感謝していて。その〈ありがとうございます〉っていう気持ちを伝えたい一心だった。10曲目がキレイにすっと入ってくるよう、〈俺ってこんな奴だ〉って説明していく感じで、1曲目から順に作っていきました」。

寿君 SPECIAL THANX~ありがたや~ ROCKERS ISLAND/Village Again(2016)

 アコギの爪弾きが効いた温かいオケに思いの丈を詰めたその“SPECIAL THANX”は、ライヴの締めにもピッタリの出来。実際に現場で何回も歌い、「自分のものにしてからレコーディングに入った」と話す同曲をはじめ、アルバムの制作は「初めての挑戦を一つ一つクリアしていく」ものだったようだ。

 「『オレノキュウキョク』は9曲入りやったんで、野球のオーダーをイメージしていろいろな振り幅で曲を書いたんですけど、今回も打線を考えるように、スカを入れてみたり、ウクレレの音を入れてみたり、飽きさせないようにしました。リリックにも一つの音に対しても凄くこだわっていますね」。

 ドッシリしたリディムを背に、挑戦心と勝ち上がる意志をタフに示した2曲――10年来の友人であるプロボクサーに宛てた“WHO DARES WINS -イドムモノヘ-”と、大地をゲストに迎えた“JAH JAH KNOW EVERYTHING”――でアルバムは開幕する。その後は、エレクトロ・ハウスのアッパーなムードをド派手に取り込んだ“Sit Down Pon It”あり、自身の代表曲“SEASON IN SUMMER”超えを意識したというライヴ映え必至の開放的な夏チューン“ENDLESS SUMMER”あり。はたまた、SPICY CHOCOLATEが指揮を執ったTAK-Zとの“あれからの二人は。”や、MUNEHIROの客演曲“Ai no Uta”といったラヴソングあり。そして、熱い志にアルバムのテーマである感謝の気持ちを重ねてエモーショナルに歌い上げた“ミチニイキル”や、意外にも初挑戦となるスカの軽快なビートに〈悩みが絶えることないくらいなら笑い飛ばしてやろうや〉とポジティヴな言葉を乗せた“BRAND NEW DAY”などなど。

 「カッコイイところばっかりじゃなく涙も見せて、でも一生懸命がんばったら良いこともあるやん、がんばろうみたいな内容」とみずから表現する『SPECIAL THANX~ありがたや~』は、寿君がさまざまな人からもらった力や良い影響を、さらに次の人へと渡していく一枚とも言えるだろう。〈人の幸せは人に伝染します(“SPECIAL THANX”)〉――まさにその通り。

 「俺の作る音楽がいろいろな人のいろいろな人生に良い影響を与えられたらなって思う。やりたいことはたくさんあって、サウンドの幅も広げていきたいし、まだまだ攻めていきたい。もっともっと自分のワンマンにも多くの人に来てもらいたいし、もっともっと多くの人に曲を聴いてほしいと思っています」。

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