ビル・エヴァンスの傑作ライヴ『ワルツ・フォー・デビイ』の舞台でも知られる、NY名門ジャズ・クラブ、ヴィレッジ・ヴァンガード。今年の3月に自身のトリオで、6日間の公演を行い大好評を博したフレッド・ハーシュ。本作はそのパフォーマンスの中から、最終日にあたる日曜日の公演を収録し、ファーストとセカンド・セットの充実した演奏が聴ける。知的でイマジネイティヴなハーシュのピアノにリズム・セクションは即応し、独自のトリオ美学を展開してゆく。楽曲はハーシュ自身のオリジナルの他、10分にわたるジミー・ロウルズの 《ピーコックス》やモンクの《ウィ・シー》などが聴き所。