藤原さくらの全国ツアーでサポートを務める傍ら、Seihoの才気迸るバンド・セットに松下マサナオ(Yasei Collective/ZA FEEDO)と共に参加。最近もCharaやUA、佐藤千亜妃(きのこ帝国)に携わるなど、幅広いアーティストから引く手数多の鍵盤奏者/プロデューサーのKan Sanoが、2014年のアルバム『2.0.1.1.』以来となるシングル“C'est la vie”を10月30日に7インチでリリースする。同シングルのプレヴュー音源が公開中だ。
フランス語で〈これが人生さ〉を意味する“C'est la vie”では、七尾旅人がヴォーカル/作詞で参加。Kan Sano印の浮遊感たっぷりなエレピがリードする、極上のアーバン・ソウルが響き渡る。Sugar's Campaignあたりと並べたくなるキャッチーな歌メロや、アンニュイでさりげない女声コーラスも◎。さらに、とろけるようにメロウな旋律に乗せて、〈不器用な犬が なんども 転んでしまうように/何をすれば もういちど 笑わせられるかな〉なんて歌われるのだから、これはもう新たな名曲誕生!と断言していいのでは。片やB面に収録される“Magic!”は、Kan Sanoがリード・ヴォーカルも担当する煌めきに満ちたブギー・チューン。時代のムードに呼応したエレクトロニックR&B路線は、大きな注目を集めることになりそうだ。
ちなみに、明日9月22日には東京・渋谷WWW Xで行われるD.A.N.主催のパーティー〈Timeless 1〉にSeihoバンドの一員として出演する。こちらのチケットはソールドアウトしており、当日券については未定とのことだが、今年6月のSeiho『Collapse』リリース・パーティーで初披露となったトリオ編成のライヴは、〈新しい何か〉に飢えている人なら必見の内容だった。チャンスがあれば、ぜひ足を運んでみてほしい。