前作『MOMENTARY』から僅か3ヶ月。前作とは異なりピアノだけで構成された作品。タイトルにもあるように、とある日に実家に帰り、置いてある古いピアノで弾いた即興演奏集とのこと。緩急を加えながらも全体的に優しいタッチで演奏される旋律が、心を包み込む。モノラル録音だからこその空気感やピアノ部品の動く音が心地良く時を刻み、まるで自然あふれる閑静な場所に来たかのように癒しを与えてくれる作品。ビョークやマックス・リヒターなどの作品を手掛けるマスタリング・エンジニアのマンディ・パーネルが、今作に程よい彩りを与えている点からも是非聴いていただきたい1枚。